令和 3年 9月12日(日):初稿 |
○「結婚を維持するコツは期待せず思い詰めないこと」に「冷静さを欠如して低下した判断能力で選択するのが結婚であり、当初から、その選択には誤りの要素が強く存在するので、結婚の成功率は、バクチと同じで50%程度であろう」なんて偉そうなことを書いていました。東大民法学教授来栖三郎先生も、「結婚は『錯誤』によって成立し,『忍耐』によって維持される。」とのことで、偉い先生も同じようなことを言っています。誰のお言葉かは分かりませんが、「人は間違った理由で結婚し、正しい理由で離婚する。」と言う言葉にも全く同感です。 ○秋篠宮家の眞子さま(29歳)と小室圭氏(29歳)は、令和3年中に結婚することが決まったとのことで話題になっています。小室圭氏はニューヨークのロースクールを卒業して司法試験を受験して、令和3年12月結果発表とのことで、もし不合格だったらどうするんだろうと、他人事ながら心配です。せめて、司法試験合格と法律事務所就職が確定してから結婚したほうが良いと考えるのが普通と思われます。しかし、婚約を発表してから4年も経っており、当事者間では、不合格で就職できないことも覚悟の上での結婚実行なのかも知れません。だとすると正に「冷静さを欠如して低下した判断能力」としか思えません。 ○結婚する時は、殆どの人が大なり小なり、「冷静さを欠如して低下した判断能力」になるのは、普通のことで、眞子様・小室氏も、他人にとやかく言われたくない、自分たちのことは自分たちで決めると頑なに考えていることでしょう。秋篠宮ご夫婦は、子供の意思を尊重すると表明されていますが、内心は心配で堪らないのが本音と思います。心配しても、案外上手くいくかも知れず、或いは、世間一般の予想通り早々失敗するかも知れませんが、30歳近い当事者が決めたことですから、当事者の意思に任せるしかありません。例え失敗しても、あとは本人の努力次第で、失敗は成功の元になります。 ○「癒しツアー」と言うサイトの「結婚の名言・格言」に偉人・有名人の結婚に関する名言・格言が多数掲載されています。流石、偉人達は上手いことを言います。以下、私が、実感する例です。 ・人類は太古の昔から、帰りが遅いと心配してくれる人を必要としている。マーガレット・ミード (米国の文化人類学者 / 1901~1978) ・結婚するやつは馬鹿だ。しないやつはもっと馬鹿だ。バーナード・ショー (アイルランドの劇作家、ノーベル文学賞受賞 / 1856~1950) ・同床異夢(どうしょういむ)とは、同じ布団で寝ていても同じ夢は見られないことです。愛の情熱は3年位しか続きません。夫婦は苦楽を共にして愛情を持ち続けるのです。瀬戸内寂聴 (日本の小説家、天台宗の尼僧 / 1922~) ・昔は、結婚というものはハナから辛いものだと覚悟していた。今みたいに夢なんか抱いていなかった。花嫁は泣きながら嫁に行ったんです。だから僅かな幸せを喜べた。つまりマイナスから始まっていたのでちょっとしたプラスがすべて幸せになり、結婚も上手く行っていたんです。美輪明宏(日本のシンガーソングライター、俳優、演出家 / 1935~) ・とにもかくにも結婚せよ。もし君が良い妻を得るならば、君は非常に幸福になるだろう。もし君が悪い妻を持つならば哲学者となるだろう。そしてそれは誰にとってもよいことなのだ。ソクラテス(古代ギリシアの哲学者 / 紀元前470~399) ・幸福な結婚というのは、いつでも離婚できる状態でありながら、離婚したくない状態である。大庭みな子(日本の女性小説家、1930~2007) ・自分の妻や夫を自分の思うように変えようなどと思ってはいけません。その試みは愚かです。そんなことができると思ってはなりません。人は自分で変わろうと思わないかぎり、変わることなどできはしないのです。ジョセフ・マーフィー(米国で活動したアイルランド出身の宗教者、著述家 / 1898~1981) ・結婚生活に幸福を期待しすぎて、失望しないように気をつけなさい。ウグイスは春に2、3ヶ月だけは鳴くが、卵をかえしてしまうと、あとはずっと鳴かないものだ。トーマス・フラー(英国の聖職者、歴史家 / 1608~1661) ・夫婦間の愛情というものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるものなのです。オスカー・ワイルド(アイルランドの詩人、作家、劇作家 / 1854~1900) ・三週間互いに研究しあい、三ヶ月間愛し合い、三年間喧嘩をし、三十年間我慢しあう。そして子供達が同じことをまた始める。イポリット・テーヌ(フランスの哲学者、批評家、文学史家 / 1828~1893) ・幸せな結婚の秘訣は、どれだけ相性が良いかではなく、相性の悪さをどうやって乗り越えるかにある。ジョージ・レビンガー(米国の心理学者) 以上:1,986文字
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