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家庭学校論の要諦-機嫌取りはさりげなく

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平成17年12月 2日(金):初稿
平成17年12月1日更新情報で、結婚に失敗しないためには、「常に相手の顔色をうかがい機嫌取りをする」ことに尽きると述べましたが、「顔色をうかがって機嫌取り」はさりげなく行うのが原則で、露骨にこれ見よがしに行うと却って疑いを持たれて逆効果になることもありますので注意が必要です。

○状況に応じては敢えて露骨にこれ見よがしに行う方が効果がある場合もありますが、いつもこの方法では、疲れて長続きせず、相手にも信用されなくなりますので、露骨な機嫌取りは状況を慎重に見据えて行う必要があり、いわば「腹の探り合い」も重要です。

○「腹の探り合い」、「機嫌取り」などしなければ結婚生活を維持できないのか、そんな面倒なものなら結婚などしたくないと思う独身の方も居るかも知れません。しかし、結婚生活を順調に送っている夫婦は皆さん、意識・無意識に、大なり小なりに「腹の探り合い」、「機嫌取り」を行っています。

○私が繰り返し強調している「家庭学校論」は、このように「顔色をうかがって機嫌取り」を繰り返して、最終的には「人間」を学ぶ場所が家庭であり、高校や大学、職場での人間学習と家庭での人間学習との決定的な違いは、人間対人間の距離にあると思っています。

○高校、大学、職場も人間学習の場ですが、ここでは人間と人間の間にどうしてもカーテンがありますが、家庭内では物理的にも精神的にもカーテンのない密着した距離で人間観察、人間学習が出来るものであり、家庭に替わる人間学習の場はありません。

○子供が生まれれば子供も人間学習の対象になります。
家庭においては、夫婦、子供がお互いに入れ替わり立ち替わり、教師、教材、生徒に変化して、お互いに「顔色をうかがって機嫌取り」を繰り返して人間を学んでいくのだと言うことの自覚が重要です。

○夫婦関係、親子関係が破綻して法律事務所を訪れる方々は、夫婦、親子で構成される家庭がこのように最終的には人間学習の重要な場所であることの自覚が全くない方ばかりです。
私は、相談に訪れた方々やたまに依頼される家族問題の講演等で「家庭学校論」を繰り返し強調しているのですが、なかなか広まりません(^^;)。
以上:888文字

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