平成17年11月29日(火):初稿 |
○平成17年11月28日更新情報で「結婚は、50%の確率で失敗する?」との私の持論は、「今度生まれてくるときは、貴方とだけは一緒になりたくない」と思われる夫婦が50%あるという意味ですと述べました。これは客観的データに基づく推論ではなく、単なる私の暴論ですが、私はその理由を以下のように説明しています。 ○先ず離婚大国アメリカでは結婚しても半分は離婚すると言われています。この事実は、離婚に対する抑圧条件が乏しいほど離婚が増え、抑圧条件が殆ど無くなれば、半分が離婚に至ることを示しています。アメリカでは離婚に対する抑圧条件が日本に比較して遙かに小さいと思われるからです。 ○普通は男女が知り合い程度の差はあれ、相手に対する恋愛感情を抱き、その上で結婚に至りますが、この恋愛感情が問題です。人間が恋をして相手を思うと胸がキュンとなる状況は、一種の精神異常状態に陥ることです。身も蓋もない言い方で恐縮ですが、恋愛は一種の精神異常であり、その症状の最たるものは判断能力の低下です。 ○通常、恋愛に陥ると判断能力が低下し、恋愛感情を抱いた相手を冷静に判断することが出来ない状況になります。極論すると判断能力が低下し、相手を冷静に判断できないからこそ結婚を決意できるととも言えます。逆に言えば、あれこれ冷静に判断出来る状況であれば、到底怖くて結婚を決意出来ないとも言えます。 ○このような精神状況で結婚に至るわけですから、結婚は当初より波乱を含んでいます。ズバリ言えば当初より大きなリスクを抱えて結婚に至るわけで、いわば丁半ばくちみたいなもので、丁と出るか半と出るかの確率は50%でしょう。 ○繰り返しますが、見ず知らずの他人同士が一時の恋愛という一種の精神異常状態・判断能力低下状態で結婚に至るのが普通です。ところが、人間は一見単純なところもありますが、実に奥深く幅広い面があり、人間同士の持って生まれた先天的な相性という後天的の努力ではどうしようもない宿命もあります。これら人間の特性を恋愛状況下で見極めることは到底不可能です。従ってその成功、失敗の確率はそれぞれ50%で当然というのが私の考えです。 ○以上の理由では私は結婚は半分は失敗して然るべきと思っております。しかし日本は離婚に対して否定的評価が強く、特に妻が離婚すると食えなくなるとの経済的な離婚抑圧条件によって、失敗した結婚も離婚に至らず我慢している例が相当例あります。典型例は家庭内別居ですが、こうなったらどのように考えるべきか後日考察します。 以上:1,038文字
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