平成17年 2月12日(土):初稿 平成17年 5月15日(日):更新 |
○近時、離婚事例は増える一方と思って来ましたが、年間離婚件数は、平成14年の戦後最高28万9836件が、平成15年は28万3854件に減ったようです。 昨年平成16年離婚件数データは未発表ですが、当事務所扱い件数は平成15年よりやや増えており、全国レベルでどうなったか興味あるところです。 ○当事務所で受ける離婚相談は、5,6年前までは妻側から申し出る離婚が圧倒的に多く、夫側の相談も妻から離婚を迫られ困っているとの事例が圧倒的でした。 そこで私の、得意分野として、「女房に逃げられ、納得できず悶々としている亭主を、逃げられた訳を納得し、逃げた女房を諦めて頂くことくらいです。」が出てきました。 ○ところがここ数年不思議なことに「女房から逃げ出したい亭主」の相談が多く、一時は「逃げる亭主」の離婚事件を同時に5件抱え、何れの事例も「女房は亭主に逃げられたことを、納得せず、頑として離婚を拒み」続け、女房の手強さを痛感させられました。 ○平成11年度司法統計年表では、家庭裁判所への離婚申立総件数5万7284件、夫申立1万6185件(28.3%),妻申立4万1099件(71.7%)が、平成15年度司法統計年表では、総件数は5万7139件、夫1万6698件(29.2%)、妻4万0441件(70.8%)で、この4年間で僅かながら夫側申立が増えています。 ○平成15年は全離婚件数28万3854件の内家庭裁判所申立は5万7139件ですから、残り約23万件弱は協議離婚と思われ、この協議離婚は夫妻何れから言い出した離婚かの統計はありません。おそらく妻の方が圧倒的に多いと思われます。 ○以前、頑として離婚に応じない亭主から逃げた女房に依頼された事件をやっているときは、私が亭主側の弁護士ついたときは早く解決できるんですがねと良く言っていました。 しかし頑として離婚に応じない女房から逃げた亭主に依頼された事件をやっても、私が女房側についたときは早く解決できるとは、恐れ多くて、到底言えません。 ○要するに亭主に逃げられ納得できない女房に逃げられた訳を第3者が納得させることは至難の業と言うより不可能に近いのではと思わざるを得ません。 その理由は、奈辺にあるか、後日の更新情報で検討します。 以上:924文字
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