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平成12年 6月 1日(木):初稿 平成17年 1月 8日(土):更新 |
■相手に対するアンテナ張り 61号の手記の中で、私は夫婦破綻の究極原因はただ一つ、それは「相手を見ていなかった」と言う一言に尽きると述べました。逆に言えば、「相手をしっかり見る」努力を継続していれば、不本意な婚姻破綻には至りません。 相手が「何を考え、何を求めている」かについて常にアンテナを張ることは、言うはやすし行うは難しの典型で、夫婦生活が長くなるほど困難を極めます。相手がお互いに「空気」みたいになれば本物の夫婦だと言われます。しかし私から言わせれば、「空気」などとんでもない話です。私たちは殆ど空気の存在など認識しません。夫婦がお互いに空気みたいなものと思うようになったら先ず破綻の方向に歩み始めたと見てよいでしょう。 ■どこを見るべきか-先ず感情 夫婦の争いに限らず、人間の争いを見ると、人間とは本当に「感情」の動物だなと感じます。 人間が人間を好きになるのは感情です。決して理屈で好きになることはありません。離れてしまった感情をどんな立派な理屈をもっても取り戻すことが出来ません。良くある例が、子供がいる夫婦で妻が夫が嫌になって出ていった場合に、夫が「子供のしあわせ」のためにやり直す「べきだ」と「理屈」を述べます。しかしこの「べきだ」という「理屈」では、決して妻の夫に対する感情は動きません。例え妻が子供への思いから一時戻ったとしても、夫が理屈抜きで妻の感情を癒し、取り戻さない限り不安定は続きます。 この「人間は感情の動物である」ということをよく自覚して相手を観察すべきです。感情的になっている妻を理屈で説得しようとする夫が実に多く、実は私もその一人でした。人間観察に大事なことはもう一つありますが、紙数が尽きたので次回に述べます。 (平成12年 6月 1日記) 以上:739文字
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