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感情を鎮めるのは感情だけ

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平成12年 6月 1日(木):初稿 平成17年 1月 8日(土):更新
 前回は、家庭は人間観察及びコントロール技術を学ぶ学校であり、先ず人間は感情の動物であることの自覚が大事で、感情的になっている人間を理屈で説得しようとする愚は避けるべきと述べました。

 例えば、夫の帰りの遅い日が続き子供を風呂に入れる任務を放棄し続け、妻が切れて、夫に激高して文句を言ってきた場合、夫としてはどう対処すべきでしょうか。大抵の夫は、帰りの遅いのは仕事のためであると仕事の重要性を得々と説明し、時に大声を上げて妻の激高を鎮めようとします。しかし激高した即ち感情の高ぶった人間を理屈で説明して鎮めようとする行為は愚の骨頂です。仮にその理屈や大声で妻が鎮まったとしたら、却って後が怖いと思うべきです。妻は高ぶった感情を発散できず、且つ理屈で大声の力で押さえ込まれ、却ってその恨みは二重に膨れ上がって、深く心の奥底に残ります。

 感情が高ぶった人間には、ただひたすら平伏し、嵐が鎮まるのを待つしかありません。妻は、切れるまで我慢に我慢を重ねてきたと本人は思っています。夫としては理不尽だと思っても、まずは妻の感情の高ぶりを発散させることが重要です。それはひたすら頭を下げることです。頭なんていくら下げても減るもんじゃありません。こう考えて、いくらでも頭を下げましょう。こうして嵐が鎮まった頃を見計らって、再度、「済まなかったなー。実は自分の仕事も・・・・」と始めます。こうすれば妻も自分も一寸言い過ぎてしまったと、自発的に自らの激高を恥じて反省もしてくれるかもしれません。

 以上の行動は言うは易し、行うは難しの典型です。感情には決して理屈で対処すべきでないとの理は夫婦関係に限らず人間関係一般に通じます。普通の家庭ではこの理のこの訓練の場は、頻繁に提供されるはずです。妻が激高したら良い訓練の場が提供されたと思ってがんばりましょう。
(平成12年 7月 1日記)
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