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平成24年第7回新司法試験合格者発表雑感2

平成24年 9月18日:初稿
○日弁連会長が、平成24年司法試験最終合格者数が2102人となったことについて、日弁連として「司法試験合格者数については、現在の法的需要を上回る急激な弁護士の増員ペースを緩和して漸増に改め、まずは合格者数を1500人に減少してその動向を検証することを提言」しているにも拘わらず「遺憾である」とかみつく談話を発表しています。折角、2102人合格し、無念の不合格になった方も多いのに、自分たちの都合で更に500人不合格にせよとの談話を出すことに果たして世間の目はどう見ているか興味あるところです。実は私の近辺でも、よもやと思う方が不合格になっています。

○2102人の合格者の合格基準が如何なるものか興味があり、法務省サイトの平成24年司法試験の結果について「総合評価」をじっくり見てみると、合格判定基準は次のように記されています。
(2) 合格判定
論文式試験の各科目において,素点の25%点(公法系科目・刑事系科目は50点,民事系科目は75点,選択科目は25点)以上の成績を得た者のうち,短答式試験の得点と論文式試験の得点による総合評価の総合点780点以上の2102人を合格者とする(平成24年9月10日司法試験委員会決定)


○「短答式試験の得点と論文式試験の得点による総合評価の総合点780点以上」が合格者の基準と言うことで、おそらく最初に2102人の合格者人数が決まり、これに合わせて合格点780点以上となったものと思われますが、総合評価対象者4883人の総合点は、
最高点1201.22点
最低点430.20点
平均点761.08点

とのことです。
平均点761.08点を上回る780点以上が合格点ですが、4883人の内43%にあたる2102人しか合格していませんので、平均点761点では、4883人の半分2400番台となるでしょうから、合格出来ないのは当然です。

○短答式試験結果は、「平成24年司法試験(短答式試験)の結果」によると
350点満点中、最高点は322点、最低点83点、平均点224.5点で
科目別に見ると公法系は100点満点中最高点95点、最低点11点、平均点54.8点
民事系は150点満点中最高点144点、最低点28点、平均点97.6点
刑事系は100点満点中最高点100点、最低点13点、平均点72.0点

とあります。

○論文式試験は、
2 論文式試験結果
(1) 論文式試験採点対象者5339人
※短答式試験の各科目において,満点の40%点(公法系科目40点,民事系科目60点,刑事系科目40点)以上の成績を得た者のうち,各科目の合計得点が215点以上の成績を得た者(平成24年6月6日司法試験委員会決定)

と記載されています。
平成24年短答式試験結果にも、「2 短答式試験の合格に必要な成績 (1) 成績判定」に同様の記載がなされています。短答式試験は、350点満点の内61%相当の215点を取れば短答式試験合格ですが、内456人が最低ライン点(満点の40%点)に達しない科目があるため、総合評価の対象外となり、最終的に4883人が論文式試験採点をして貰えたようです。

○論文式試験の得点結果は、
(2) 得点
・最高点596.41点
・最低点180.11点
・平均点363.54点

となっています。
 論文式試験は、「司法試験における問題数及び点数等について」によると、公法系、刑事系、選択各2問、民事系3問合計9問のところ選択科目だけ2問で100点、その他は1問100点とのことで全部満点を取ると800点のところ、最高点596.41点ですから、100点満点に引き直すと74.6になります。

○「司法試験における採点及び成績評価等の実施方法・基準について」によると、
第3 短答式試験と論文式試験の総合評価
1 総合評価の方法
(1) 総合評価は,短答式試験の得点と論文式試験の得点を合算した総合点をもって行う。
ただし,論文式試験において最低ラインに達していない科目が1科目でもある者については,それだけで不合格とする。
(2) 合算の際の配点については,短答式試験と論文式試験の比重を1:8とし,総合点は以下の算式により計算する。
算式=( 短答式試験の得点×1/2 ) + ( 論文式試験の得点×1400/800 )

とのことです。

○その結果、上記
最高点1201.22点
最低点430.20点
平均点761.08点

で780点以上が合格との最終結論でした。
短答式試験最高点最高点は322点の2分の1は161点、論文式試験最高点約600点の1400/800は、1050点で合計1211点で、最高点1201点がようやく納得出来ました(^^)。

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