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MRI・CT写真の切り口用語解説

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平成24年 7月25日:初稿
○当事務所では交通事故訴訟事件が多く、訴訟になる案件の大部分は後遺障害程度の争いであり、保険会社側では、他覚所見がなく、交通事故による傷害を原因とする器質損傷がないので、後遺障害には該当しないと主張するのが常套手段となっています。この他覚所見或いは器質損傷の有無を判断するのが、X線写真、MRI写真、CT写真等各種画像検査結果であり、当事務所会議室にはシャーカステンが置いてあり、最近は連日のようにシャーカステンにかざした各種画像と格闘しております。


○格闘と言っても何の予備知識なく画像に向かっても何ら武器も鍛錬もなく臨んだのでは勝負にならず、武器としては画像診断に関する各種文献も相当集まりましたが、如何せん、医学だけでなく物理学等の知識も必要な画像判断・分析は、文化系出身の医学素人弁護士には大変難しく、やはり専門家の医師の助言を受けなければなりません。医師の助言を得るのにお客様ご本人だけに医師の助言を受けて頂くと、その助言理解の正確性、また、訴訟での立証に必要な助言の選択等に問題が生じ、最近は、可能な限り私自身が直接医師に面会して助言を受けるようになりました。

○医師に受ける助言の中で特に重要なものは、前述の各種画像判断であり、「欲しい!正常X線・MRI・CT等デジタル画像」記載の通り、医師の助言を元に、各種画像についてシャーカステンに貼り付けた状態を再現すべくデジカメで撮影した画像データを「桐de!同時プリント」と称する写真撮影報告書作成システムに取り込んで、医師の助言を参考にした説明を加えて、できる限り判りやすく裁判官に伝える努力をしております。

この画像解説には、写されている画像の切り口の説明が必要で、この切り口は、一般には耳慣れない言葉で、その正確な意味の理解も必要で、以下、画像に関する備忘録です。

【撮像】さつぞう
切り口(断面)を映像化・データ化して記録したもの。
参考HPとしては、http://www.kochi-ms.ac.jp/~hc_radio/sub1-mri.htm

CT・MRI断面図ウォーカーの頭部MRIサンプル画像、左から軸状断・矢状断・冠状断


【軸状断】じくじょうだん-輪切り
矢状断(正中面)・冠状断(前額面)に直行して輪切りにするスライス.または,上下軸に垂直な面.水平面
英文では
transverse section トランスバースセクション

【矢状断】しじょうだん-左右縦切り
矢状断とは、矢状方向に切断したり、断層像をとったりすること。
矢状方向とは、体を前後に貫く向きのことで、矢状断は、体を左右2つの部分に分けるように縦に切る切り方のこと。
矢状断によってできる断面を矢状面という。
矢状断は、体を縦方向に2つに分ける「縦断」の一種。
矢状断が体を左右の2つに分けるのに対し、同じく縦断の一種である前記冠状断(前頭断、前額断)は、体を前後に分けるような切り方。
つまり、矢状断を90度回転させると冠状断(前頭断)の向きになる。
矢状断では、断面を取る位置を左右にずらすと無数の異なった断面をつくることができる。
そのうち、ちょうど左右を均等に分ける、体の中心軸上での矢状断を、正中断(=正中矢状断)という。
英文では
sagittal section サジタル・セクション
sagittal sectioning サジタル・セクショニング

【冠状断】かんじょうだん-前後縦切り
冠状断とは、前頭断、前額断ともいい、体を前と後の2つの部分に分けるような切り方の向きのこと。
この向きで切った断面のことを冠状面(または前頭面、前額面)という。
英文では
frontal section フロンタル・セクション
coronal section コロナル・セクション
とも言います。


以上:1,544文字

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