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2016年02月16日発行第167号”弁護士の「友達」”

平成28年 2月25日:初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやから少し遅れましたが、平成28年2月16日発行第167号「弁護士の「友達」」をお届けします。

○「友達道」と聞いて、「谷沢永一”運を引き寄せる十の心得”紹介」を思い出しました。「運を引き寄せる十の心得」の2番目に「声をかける」があります。その記述・説明部分ページをあらためて読んでみました。以下、備忘録です。

・朝倉敏景十七箇条「時間をひねり出して、なるべく領内をずーっと見てまわれ。よく働いている者、態度のちゃんとしている者があったら、声をかけろ」、「声をかけることに何の費用もいらない。」

・司馬遼太郎『功名が辻』「山内一豊の妻千代が町を歩いていると、『やあ、山内伊右衛門殿の御内儀でござるか』と言って、木下藤吉郎秀吉が、馬の上から大声で、声をかける」、この路上の事件で、千代は秀吉こそ「織田家第一等の出頭人(頭をもたげる人)」になると見抜いた

・友達を作るというのも実に簡単なことで、「声をかける」と言うその一言で済む

・なにも、「僕の友達になってくれよ」と言って、外国人みたいに手をさしのべる必要はない

・「やあ」と言って声をかけるだけで、十分友達ができる


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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の「友達」


前回のニュースレターで、コンピューターによる統計的・機械的な判断が発達すれば、弁護士などいらなくなるのではと書きました。書いていて、自分でも怖くなってきたんです。そんなわけで今後、弁護士として生き残っていくにはどうすれば良いのか、真剣に考えてみることにしました。そこで思い出したのが、かつて話を伺った、司法書士のスゴイ先生です。

私は、活躍している人の話を聞かせてもらうのが趣味なんですね。その方は、私よりもはるかに若いのですが、事務所をとても大きくして、大活躍しています。それでいてとても腰が低くて、私などにも非常に親切に、いろいろと教えてくれました。

その先生は司法書士になる前、いろいろな仕事をしていました。新聞の勧誘員もやったそうです。何となく、新聞勧誘員って、悪いイメージがありますよね。押し売りみたいにして、無理やり契約を取るといった感じです。ところが、その人は勧誘員としてトップの成績を収めたといいます。「一体どうすれば、そんなに契約してもらえるんですか?」と質問したときの、彼の回答に感動しました。「新聞を売ろうなんて考えるからダメなんですよ。家の人のところをこまめに回って、『友達』になれば良いんです。友達にさえなれば、新聞も取ってくれるし、お隣さんにも紹介して貰えますよ。」「私が弁護士なら、経営者の方をはじめ、多くの人と『友達』になりますね。それさえできれば、仕事なんか幾らでも来るはずです。」

これを聞いて、心から感動しました!それと同時に、「こんな凄い人が同業者でなくて本当に良かったな。」と、心からホッとしたのです。(な、情けない。。。)何にしましても、コンピューターの統計的判断がいくら進化しても、人間の弁護士は依頼者の「友達」となることで乗り切れるなと思ったのです!と、ここで止めとけば良い話なんですが、私の場合無駄に教養?があるのです。「友達」と言いますと、安部公房の戯曲「友達」を思い出して、妄想が止まらなくなります。

1人暮らしの男の家に、3世代の大家族が、「友達」として乗り込んでいきます。「夜の都会は糸のちぎれた首飾り」なので、あちこちに飛び散った「孤独」な人間という玉を、家族という首飾りの糸に通して、「友達」にしてあげようという、「善意」の人たちです。無理やり押しかけてくる「友達」大家族の「善意」に押しつぶされた主人公が、最後に死んでいく話です。私が生まれた頃に作られた戯曲ですが、傑作の名に相応しく、まだまだ古びていない気がします。

弁護士でも、同じような話を聞いたことがあります。ある被疑者が逮捕されたんですが、冤罪の疑いがあると弁護士達は考えました。そこで、弁護士会の有志たちが何人も集まって、その人が「孤独」のあまり不当な捜査に屈しないよう様に、協力して毎日面会に行きました。ところが、その被疑者はあとから、「弁護士が毎日毎日押しかけてきて、本当に迷惑した。一人で静かにして欲しかったのに。」と言っていたそうです。

ある程度おせっかいじゃないと「友達」なんてできません。その一方、無理やりやってくる「友達」に対して「何度も来られて煩いなあ。」と思う人は相当数いるはずです。腰が引けていては「友達」になんかなれないが、やりすぎると安部公房の「友達」みたいになってしまう。これからの弁護士として、是非とも友達道(なんだそりゃ?)を極めたいと思ったのでした!

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◇ 弁護士より一言

年をとればとるほど、新しい「友達」をつくるのは難しくなりますよね。そこで、寮生活している中学2年の娘に、メル友になってもらいました。
「元気に出発した?帰ったら、カラオケ大会しようね!」「切なく出発しました。」「カラオケ、練習しとくよ。」「それじゃこっちも練習しとくよ。」「勝負だね!」「パパの歌、本当に面白いよね。」「パパの顔には負けるでしょ!」「今電車の中だから、笑わせないでよ。」「笑う華道は服を着るだよ!」「なにそれ?」
あとどれだけ娘とメル友でいられるのだろうかと、少ししんみりしているのです。
以上:2,302文字

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