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鶴亀通信第6号送付に当たってのご挨拶

平成11年12月 1日(水):初稿 平成18年 5月 3日(水):更新
○「鶴亀通信」第6号送付に当たってのご挨拶文です。

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(平成11年12月1日記)

 1999年もまもなく終わろうとしていますが、皆様にはお元気にご活躍のことと思います。
 さて、今回は6ヵ月の間隔で小松亀一法律事務所報「鶴亀通信」第6号を発行致します。

 第5号発行のご案内で私は、「平成11年中に第6号を必ず出しますので宜しくお願い申し上げます。」と書いた手前執念で発行に漕ぎ着けました。最低年2回発行しますとの公約も、平成11年に関しては何とか実行できました。

 鶴亀通信編集方針は従来通り、
①素人向け法律解説書のダイジェスト版にはしない、
②理想論、机上の空論は出来る限り排除して、現実の実務に基づき、たとえ独断と偏見と言われようと、私自身が考えていることを素直にお伝えする

ことです。

 第5号は「男女問題特集その5」不倫特集-不倫の法律構成です。
 法律分野なので、楽に書けるだろうと思っていたら、なかなか筆が進まず、インターネットホームページ掲示板から引用するというズルをしました。
 実は発行に当たって迷いました。著作権の問題があるからです。本件では
①匿名者の公開掲示板での書き込みに著作権ありや
②ホームページ掲示板主催者に公開掲示板での書き込みに著作権ありや
③上記書き込みを自己のホームページ或いは事務所通信等に無断引用するのは著作権侵害に当たるかどうか
等が問題になります。しかし、著作権法について殆ど不勉強な私には回答不可能でした。

 結局、書込について①重要部分は私であること、②掲示板は公開で且つ全て匿名であること、又③鶴亀通信は無料であること等から実質著作権侵害はないと判断し、ホームページ掲示板から引用しました。 
 しかし正直のところこの結論に自信がありません。

 現在、インターネットホームページが加速度的に増加しており、ここ2,3年の内に1事業者、1ホームページの時代となり、ホームページのない人或いは企業は、「ホームレス」として蔑まれる時代になると得意げに語る人もいます。
 1人1ホームページの時代になるとその内容についての著作権が必ず問題になります。 私も少しずつ著作権法について勉強し、将来の鶴亀通信で著作権特集を組めればなとも考えております。

 話を男女特集不倫の法律構成に戻します。 不倫の法律構成については考え方が相当変遷しつつあります。詳しくは通信内容を見ていただくとして、不倫事件を扱っても夫婦の基本はやはり気持ちの結びつきであることをつくづく実感します。

 女性好きで浮気を次々と繰り返す夫でも、不思議なことに妻の気持ちを掴んで離さない人もいます。そのような夫は妻に相当気を遣っています。自己の浮気癖について十分に妻に償っています。
 但し、妻に相当気を遣ってその気持ちを掴みながら浮気を繰り返しているつもりでも、心の奥底に深く根に持った妻から、晩年になって強烈な復讐を受ける可能性もあります。 心当たりのある方は気をつけるべきでしょうね。

 ヒドイのは妻に全く気を遣わず、ほったらかしにして浮気を繰り返す例です。夫の浮気癖に頭に来た妻が離婚を申し出ても、こんな人に限って拒否します。妻をほったらかして浮気するならさっさと離婚しろと言いたいのですが。

 さて男女特集は、ひとまず今回で休止します。
 次回は、親子特集を考えております。

 実は私事で恐縮ですが、父がこの11月6日87才で永眠しました。
 65才まで漁船に乗り組んで、懸命に家族を養ってきた父に思いやりながら、親子のあり方、親子の絆等を実務体験から考えてみたいと思っております。

 そんなわけで年賀のご挨拶はご遠慮させていただきますが、本年も、皆様には大変お世話になりました。
 来年も宜しくお願い申し上げます。

 良いお年をお迎え下さい。

以上:1,590文字

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