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映画”新黄金孔雀城 七人の騎士”を観て-里見浩太朗氏カッコよすぎる

令和 5年 9月16日(土):初稿
○令和5年9月15日(金)の夜はHDリマスター版DVDで映画「新黄金孔雀城 七人の騎士」を4人の仲間で鑑賞しました。1961(昭和36)年の作品で、同年代の仲間たち10歳の時の作品です。当時、私は、東映の市川歌右衛門氏主演旗本退屈男シリーズや片岡知恵蔵氏多羅尾伴内シリーズ等を気仙沼市内の東映映画館でよく鑑賞していました。しかし里見浩太朗氏主演孔雀城シリーズは観た記憶が無く、仲間の一人が是非観たいとの希望したので、アマゾンで検索すると東映ビデオ株式会社からHDリマスター版として販売されていることを知り、数ヶ月前に購入していました。

○購入直後に、チラリと鑑賞すると、残念ながら日本語字幕がついていません。聴覚障害者の私は、邦画は音声だけではセリフを聴き取れず意味不明でストーリーも理解出来ないことが多く、購入する時は日本語字幕付を原則としていましたが、この東映株式会社のHDリマスターシリーズは日本語字幕がついていない作品が多いようです。

○それでも是非大画面で鑑賞したいとの仲間の希望を聞いて、同世代4人が集まり、鑑賞しました。セリフは3割程度しか聴き取れませんが、画面展開でストーリーは追えるので、何とか最後まで鑑賞しました。物語は、戦国時代の話しで、孔雀老人と名乗る幻術使いから孔雀の羽を渡され、7人の騎士に奇跡を信じて立ち上がって悪を征伐して平和を築くことを促され、最終的には、吉田義男氏演ずる悪役達が全滅するとの一種のファンタジー映画でした。

○孔雀老人から最初に孔雀の羽を渡されるのは、里見浩太朗氏演ずる太郎丸と名乗る若侍です。現在86歳の里見氏の62年前24歳時の主演映画です。里見氏は86歳の今でもシャンと背筋が伸びて、若々しい声を出して歌も歌う理想のかっこよい老人とですが、24歳の若い里見氏は正に美男の典型で、実にかっこよく演じています。里見氏以下の6人の騎士には若々しい山城新伍氏もいますが、総じて正義の味方の風貌です。これに対し、戸上城太郎氏氏・吉田義夫氏ら悪役側は、正に典型的悪役の人相で、巧くそろえるモノだと感心します。特に吉田義夫氏は典型的な悪役顔で貴重な存在です。

○黒澤明監督作品映画「7人の侍」を彷彿させる場面もありますが、この東映映画は、善と悪を杓子定規と言える程典型的にきれいに分けて構成し、乱闘場面もリアルさに欠けます。黒澤作品との違いは、リアルさにあると実感しました。典型的ストーリー展開に笑ってしまう場面が結構あり、当時はこのような映画作りが普通だったと思われます。里見浩太朗氏は全てが主演ではないはずですが、昭和61年だけで27本も映画に出演しています。映画需要が大きい映画の全盛時代だったのでしょう。
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