令和 5年 5月 5日(金):初稿 |
○「映画”用心棒”を観て-4KUHD版映像の凄さに驚嘆」の続きです。令和5年5月4日は、同じ4KUHDソフト版映画「椿三十郎」を85インチ大画面TVで鑑賞しての感想です。4KUHDソフトでリニューアルされた映画「椿三十郎」の画像も白黒映画ですが鮮明に蘇って大変心地良いものでした。 ○黒澤明監督作品は、大ファンとなっており、平成4,5年頃、ハイビジョンLD版が発売されると直ぐに「生きる」、「隠し砦の三悪人」、「用心棒」、「椿三十郎」、「赤ひげ」等を購入しました。LD(レーザーディスク)は、LPレコードと同じ直径30㎝でしたが、片面1時間程度しか入らず、3時間近い「赤ひげ」はディスクが3枚に分かれていました。ハイビジョンLDプレーヤーは相当以前に廃棄して、ハイビジョンLDは再生できなくなっていますが、豪華な装丁で解説パンフ等が入っているため、現在も大切にとってあります。 ○「椿三十郎」は昭和62年1月1日封切りですが、封切り前から話題になった映画で、封切りまもなく気仙沼市内にあった映画館旭劇場で鑑賞して大感激したものでした。三船三十郎と仲代室戸半兵衛の最後の対決シーンは、長い沈黙の後一瞬で勝負が決まります。三船三十郎の殺陣は、「逆抜き不意打ち切り」と言う名称で、左手で刀を抜き、右手で刀を押し上げ、正に一瞬で、仲代室戸半兵衛の胸元を切り裂くものです。同時に仲代室戸半兵衛の心臓から血しぶきが上がり、静かに倒れますが、このシーンがこの映画の最大の話題となり、最大のハイライトシーンでした。 ○当時、私は小学校5年生くらいでしたが、長い物差しを刀にして、「逆抜き不意打ち切り」を繰り返し練習したものでした。このシーンが強調して取り上げられていますが、ここに至るまでのストーリーも単純明快で分かりやすく、ユーモアも交えて展開し、4KUHDでの鮮明に蘇った画面で、小気味よい感覚で、鑑賞しました。過去に何十回と繰り返し鑑賞していましたのでストーリー展開は、殆ど覚えていますが、何回観ても30秒間に30人を殺す三船三十郎の殺陣には圧倒されます。しかし、よく考えると、三船三十郎は、事件解決までに数十人の敵役を斬り殺しており、死刑判決を何回受けても足りないとんでもない大殺人鬼です(^^;)。 【椿三十郎】鞘を出した武士刃 Tsubaki Sanjuro - Duelo final 以上:982文字
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