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| 令和 4年 9月12日(月):初稿 |
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○令和４年９月１１日(日)は、我がフラメンコギター合奏団４名で、太白区文化センター「ラララホール」で開催された澁谷育恵氏音楽教室澁谷育恵門下生オータムコンサート２０２２のゲスト出演をしてきました。澁谷育恵氏の師匠で夫澁谷篤氏から、たまには大きなホールで演奏するのも楽しいですよ出演を誘って頂き、有り難くお受けし、当面の練習目標になっていました。 ○ラララホールは、「楽楽楽」と書いて「ららら」と読ませるホールで、楽しいことがいっぱいと言う意味が込められているとのことです。しかし、緊張の余りに笑い話の失敗談となってしまい、楽しいと言えば言えなくもない、貴重な経験と勉強をさせていただきました。 ○我々の発表曲は、フラメンコ舞踊曲の「セビリアーナス」、鈴木英夫氏編曲モンティの「チャルダッシュ」、相崎勝利先生編曲の「ベサメ・ムーチョ」の３曲でした。「チャルダッシュ」、「ベサメ・ムーチョ」いずれもパコ・デ・ルシアの２０歳前に録音したレコードからの採譜曲です。 ○出演時刻は午後３時３０分頃と指示されていましたが、早朝午前９時前には太白文化センターに到着して、いつも練習している天井高２．３メートル、広さ１３坪のツルカメ第二スタジオに比べて、天井高はズッと高く広さも５倍以上はあり、中央にグランドピアノが置いてある地下１階展示ホールで練習を開始したところ、合奏する相手方の音がいつもの練習のようには聞こえません。楽器の音は練習する場所によって聞こえ方が随分違うことを実感しました。そのため合奏がいつもの練習のように合わせられず当初から大きな不安を抱えました。 ○午前１１時３０分頃、ラララホール舞台でのリハーサルを５分程度やって音の感覚を試しましたが、座席数６００数十名、天井高は１０メートル近い舞台での合奏演奏は初めてで合奏相手の音がいつもの練習時と全く小さくしか聞こえず不安が高まるばかりでした。近所のレストランで昼食を取った後、午後１時過ぎから出番の午後３時頃まで楽屋に入って練習を繰り返しましたが、大きな音を出せないため、ギターに消音器をつけて練習を繰り返し、これが大失敗の原因となりました。ギター消音器は、ギター全弦をスポンジで包み弦の振動を抑えるものでこれで弦が響かなくなります。 ○午後３時頃ラララホール舞台奥に入って出番を待ちましたが、緊張が高まるばかりで、ギターに消音器をつけたままであることをスッカリ忘れていました。午後３時３０分頃、いよいよ出番となり舞台に上がり、「セビリアーナス」から始めましたが、ギターの音が全く響かず、おかしいなと思いながら、大きなホールだと音がこんなにも響かなくなるのかと、諦めての演奏で、「セビリアーナス」演奏中、補聴器を付けた私の耳では、消音器が付いたままに気付きませんでした(^^;)。 ○２曲目チャルダッシュに入っても音の響きがなく、これは余りに酷すぎると感じて、演奏１分程経過したところで、ようやく消音器がついたままであることに気付きました。急遽、演奏を止めて消音器を外し、「チャルダッシュ」演奏を最初からやり直しましたが、残念ながら消音器を外しても音の響きはいつも練習しているときとはまるで違います。３曲目「ベサメ・ムーチョ」も同様で、緊張もありましたが、いつもの練習時のような演奏には全くなりませんでした。ステージでの演奏が本当の実力であり、実力不足・練習不足を痛感しました。 ○バイオリン担当中原氏のお母様がいつもツルカメ第二スタジオでの練習に同行して頂き、演奏を聴いて感想・ご意見を頂いていました。そのお母様に客席から聴いて頂き、「あんなに一生懸命練習を重ねてきたのに、サッパリ聞こえず、練習成果が出せませんでしたね」と言われました。この言葉が今回の演奏を的確にまとめています。 ○澁谷篤氏から言われた「たまには大きなホールで演奏するのも楽しいですよ」との言葉は、ある意味本当だと実感しました。我々の出番終了後、客席で澁谷篤御大の最後の模範演奏を鑑賞しましたが、実に楽しそうにのびやかに見事な演奏を披露されていました。音楽をやる以上は、自己満足だけでなく、大きなホールで自分が楽しんで、且つ、聴く人を楽しませるくらいになれば本望です。 ○ラララホール位の規模になればギター演奏でお客様を楽しませるには、マイク・スピーカーが必須と実感しました。確かパコ・デ・ルシア三重奏団の演奏を電力ホールで聴いた時も、マイク・スピーカーを使っていました。来年も出演させて頂けるのであれば、大きなホールでのギター演奏の聴かせ方を事前にじっくり検証して臨みたいと思っています。 以上：1,889文字
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