令和 4年 5月17日(火):初稿 |
○令和4年5月15日(日)午後は、数ヶ月前に購入していたUHDソフトで映画「最後の決闘裁判」を鑑賞しました。2021(令和3)年製作の映画ですから4KUHDソフトでの画像はきめ細かく鮮明で素晴らしいものでした。おなじみのマット・デイモン氏主演のアメリカ映画ですが、舞台は約600数十年前のフランスでも、言語は英語です。映画コムでの解説では、「1386年、百年戦争さなかの中世フランスを舞台に、実際に執り行われたフランス史上最後の「決闘裁判」を基にした物語を描く。」とあります。 ○マット・デイモン氏演ずる騎士カルージュの妻マルグリットが、夫の旧友ル・グリに強姦されたと訴えるも、目撃者もおらず、ル・グリは合意での姦淫であると無実を主張し、真実の行方は、カルージュとル・グリによる生死を懸けた「決闘裁判」に委ねられます。勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者は罪人として死罪になります。 ○「決闘裁判」とあるとおり、当時の裁判を描いており、「決闘裁判」では、どちらかが死ぬまで闘う決闘で勝利し生き残った者の主張が真実とされます。その理由は、決闘の勝敗は、神が決めるもので、神が真実を認めたとの理屈のようです。現在の常識からすれば、正に「そんなバカな!」であり、到底、考えられません。 ○夫が勝利すれば、妻の訴えを真実とされ、夫が負けて死者になると、妻も偽証の罪で、火あぶりの刑となり、裸にされた上、生きたまま20~30分かけて焼き殺されることになります。ですから、強姦されたと訴える妻も、正に命がけの訴えになり、当時は、結構強姦事件は多かったようですが、訴えると最終的には夫、強姦した男との決闘裁判になり、夫が負ければ、夫は死に、妻も火あぶりの刑になるため、泣き寝入りが圧倒的に多かったようです。主人公の実母も強姦されたが泣き寝入りしたと、主人公の妻に告げています。 ○この映画では、冒頭で決闘が始まる瞬間が写され、その後、この決闘裁判に至る過程が、夫・妻・強姦男の3者の視点で長々と描かれます。その経過の説明過程が、くどくて非常に重苦しい、暗い話が続き、余り気分の良いものではありません。マット・デイモン氏演ずる主人公にも暗い独りよがりの人物に描かれて余り共感出来ません。最後に、決闘場面となり、正に手に汗握る凄まじい死闘が数分間続き、最後は予定通りの結末になりますが、結末になる頃には、観ている方もグッタリと疲れます。重苦しくて疲れる映画でした(^^;)。 映画『最後の決闘裁判』予告編 10月15日(金)公開 655,297 回視聴2021/08/03 以上:1,065文字
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