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”池上彰の世界を知る学校”紹介-アメリカとはどのような国か

平成30年 9月11日(火):初稿
○「”池上彰の世界を知る学校”紹介-世界地図は買う場所で形が違う」の続きで、二時限目「アメリカとはどのような国か」の備忘録です。

・大統領と首相
大統領は、国家元首で国民統合の象徴
首相は、行政のトップで、その国の政治を実際に行う人間の中でもっとも権力を持つ人
大統領と首相がいる国は、韓国・ロシア・フランス・ドイツ・インド・イスラエル等
基本的には「国民から選ばれた人間」が強い権力を持つ、韓国・ロシア・フランスは大統領、ドイツ・インド・イスラエルが国民から選ばれる
国王・女王がいる国は大統領不要-イギリス・ベルギー・スエーデン・ノルウェー・デンマーク・オランダ、なおカナダ・オーストラリア・ニュージーランドの国家元首もエリザベス女王

・アメリカは大統領が首相を兼ねる絶対的権力者、行政のトップで国家元首
但し、法案提出権がないことに注意

・「州」と「連邦国家」
1783年イギリスとの独立戦争の末、13の植民地それぞれが「一つの国」として独立、13の州が集まって「連邦国家」を作った
「州」は国家機能を持ち州独自の憲法・法律を持ち、軍隊も州毎に独立、但し、1973年徴兵制廃止後は、連邦軍に州兵が編入されることが多くなった
連邦政府の首都「ワシントン」は、元々は未開発の沼地で「人が住みたいと思わない土地」-連邦政府が強い力を持たないように

・長いアメリカ大統領選挙
現職大統領任期切れ最後の年の2月から6月にかけて50州で党大会代表を決める予備選挙
ここから候補者の表も裏も殆ど全てが白日の下にさらされて監視・報道される
7月から8月の間に、共和党と民主党が、それぞれ予備選挙で選ばれた代表による党大会を開き、大統領候補を決定し、11月の本選挙で最終決定
長い選挙期間の監視の目の中で、大統領候補は鍛えられ、生き延びて大統領になったのだから、ちょっとやそっとで投げ出したりしないだろう、粘り強い人間になる
アメリカ大統領選挙は、それぞれの州から大統領選挙人を選び、その選挙人が大統領を選ぶ選挙をする仕組み
事前に各候補が大統領選挙人を選んで名簿を選挙管理委員会に届け、有権者は自分が応援している候補者に投票し、州毎に1票でも多かった候補者が、その州に割り当てられている大統領選挙人枠を自分が事前に指名している人達で埋める→形式的には間接選挙だが実質は直接選挙

・アメリカは宗教国家
アメリカ建国時は、国民全員がキリスト教徒であることが前提、但し、特定の宗派が政治の実権を握らないように「政教分離」を憲法に規定-国は特定の宗派を応援しない
モンキー裁判-進化論禁止法違反被告事件一審有罪、控訴審は、一審判決手続ミスを理由に無罪
進化論を教えないためホームスクーリング(在宅教育)実施家庭が100万戸

・銃を持つ権利
憲法修正第2条「銃を持つ権利」-銃によって独立、国家の抑圧には銃をもって戦う権利がある
銃乱射事件が発生すると銃が猛烈に売れ出す-銃規制前に銃を買っておこうと考える国民多数
全米ライフル協会の政治献金、25万店舗もある銃砲店・銃メーカー等銃によって生計を立てているアメリカ人が多数存在

・陪審員制度
刑事犯罪の起訴判断は、判事か「大陪審」陪審員の多数決による決定
有罪・無罪判定は、「小陪審」陪審員全員一致による「評決」-有罪になると判事が「判決」
刑務所収容者は200万人、日本は平成27年8万人弱

・医療保険制度
国民皆保険制度なし、医療費は全額自己負担が原則で、且つ高い、ex.虫垂炎日本30万円のところアメリカ100万円
オバマケアは、4700万人が無保険状態を9割まで保険入れる保険の仕組み-トランプ大統領が1000万人を無保険に戻す修正案出すも否決
無保険者を助ける法案を廃止する精神は、「国の助けは受けない。自分のことは自分で面倒をみる」
以上:1,554文字

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