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35年ぶりステージ演奏-パコ・デ・ルシア”エル・テンプル”弾くも不出来に落胆

平成25年11月 4日(月):初稿
○「”天才パコ・デ・ルシアのエル・テンプル”での発表会参加決定」に「岡先生には、ここまでやったのだから平成25年11月3日開催第37回門下生研究発表会に出場して『エル・テンプル』を演奏してはどうかとのお誘いを頂きました。そこで意を決して、出場することにしました。」と記載していました。平成25年11月3日、予定通り、千代田区麹町1丁目7番FMセンター2FTokyo FMホールで開催された岡弘祠フラメンコギター教室第37回門下生発表会に参加してきました。

○「平成25年10月25日開催KSS42第1回全体懇親会開催報告」記載の通り、平成25年10月25日、同年生の集まりで「エル・テンプル」を披露していますが、見知らぬ方々からも聴いて頂けるステージでのフラメンコギター演奏は、司法修習生時代27歳の時、気仙沼市民会館で演奏して以来ですから、実に35年ぶりのステージ演奏です。

○そのため現在の定宿になっている赤坂エクセルホテル東急に11月2日、3日と連泊して最後の仕上げをしたつもりでした。今回、演奏した「パコ・デ・ルシア」の「エル・テンプル」は、確か昭和47年に日本で発売されたパコ・デ・ルシアの2枚目のLPレコードに収録されていたものです。パコ・デ・ルシアの最初LPレコードは、おそらく昭和46年発売で、その歯切れの良い演奏に感激していましたが、昭和47年3月7日、仙台市内の電力ホールで、生演奏を聴いて、更に大感激していました。2枚目のLPレコードに収録された「エル・テンプル」は、繰り返し聴いていつかパコのように弾いてみたいとあこがれた曲でした。しかし、学生時代は、正確な楽譜もなく、ホンのさわり部分を真似しただけでした。

○それが、東日本大震災後の平成23年3月から、岡弘祠先生が採譜された「エル・テンプル」の完全楽譜で先生のご指導を受けるようになりました。日弁連委員会で上京した折に、2ヶ月に1回程度の頻度で、厳しいけれども懇切・丁寧なご指導を受け、1年かけてようやく暗譜し、演奏のポイントをご教示頂きました。暗譜したと言っても、岡先生のレッスンの度に間違って覚えている箇所を指摘され続けました。平成23年3月から始めて2年半以上経過した平成25年10月時点でも全く未完成のままでしたが、兎に角、好きなように引きなさいとの岡先生のお言葉で、暴走に徹しようと思って35年ぶりのステージ演奏に臨みました。

○発表会は、平成25年11月3日午後3時30分開場・午後4時開演ですが、岡先生から、発表会当日は午前9時からFMホールを借りており、午前9時には門下生の誰かが入ってステージ練習しているので、午前10時頃にはホールに入ってステージで練習するように指示されていました。FMホールは、東京メトロ半蔵門線半蔵門駅1番出口あるいは2番出口より徒歩3分と案内されています。宿舎の赤坂エクセル東急ホテルから徒歩5分程度のところに半蔵門線永田町駅があり、その次の駅が半蔵門駅で、ホテルからFMホールまでは急げば10分程度で到着することが判り,11月5日午前9時30分にはFMホールに入りました。

○ところがFMホールに入るもホール側スタッフが音響設定等開場作りをしていましたが、門下生と見られる方は誰も来ておらず、私が一番乗りでした。午前10時頃門下生のリーダーと思われる方数名がホールに入り、挨拶を交わして順番にステージでのリハーサルに臨みました。会場に聴衆が居なくてもステージ上の椅子に座るとそれだけで緊張します。午後3時30分の開場前に3回ほどステージリハーサルを繰り返しましたが、いずれもいつもの練習のようには弾けず不安が高まります(^^;)。

○私の出演は、二部のトップで、一部と二部の間に10分の休憩時間があり、この休憩時間に楽屋で岡先生から最終的な調弦をして頂き、午後6時頃、二部トップの私の出番が来ました。緊張で心臓がバクバク状態です。ステージに上るとステージだけに照明が当たり、会場は暗くなっており会場の聴衆の様子が良く見えません。極度に緊張したためか、出だしで躓きました。弾いたつもりでも音になっていません。焦れば焦るほど指がもつれて音にならず、冒頭出だし部分は完全な失敗でした。

○曲全体の冒頭5分の1は、正にシッチャカメッチャカの支離滅裂とも言える演奏でしたが、5分の1ほど経過したところで、やや落ち着きを取り戻し、何とか、演奏の体が出来てきました。しかし、最後の詰めも決まらず、全体では練習時最高の出来を100点とすると40点の完全な不合格点でした。この40点が私の真の実力と大いに落胆しましたが、まだまだ精進しなければならないと痛感・自覚して35年ぶりのステージ演奏が終わりました。
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