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映画”トロン:レガシー”を観て

平成22年12月26日(日):初稿
○平成22年12月25日(日)、MOVIX仙台で、「父親が創造した“トロン”と呼ばれるコンピューターの世界へ導かれた若者が、命を狙われながらも人類の存亡を賭けた死闘に挑むSFムービー大作。(中略)予測不可能なドラマや、スタイリッシュな近未来的映像などを迫力の3D映像で堪能したい。」との解説で、「より進化した3Dで、ゲームの世界に入り込んだような感覚を体感できる快作」との売り込みの「トロン:レガシー」を観てきました。

○事前に「MOVIX仙台各シアター毎赤外線補聴範囲図面紹介」で赤外線補聴ヘッドホンの使える座席を確認し、1番シアターでしたので、座席E8をおさきにNetで購入していきました。午後5時50分開始でしたが、10分前には1番シアターに入り、補聴ヘッドホンをつけて音を確認すると、「ザーザー」と雑音が入り、肝心の音声が聞こえません。ボリュームを上げても雑音が大きくなるだけでした。入口のスタッフにそのことを告げると本部と連絡を取った上で、映画本編が始まれば雑音が消えますとの説明でした。

○ところが、映画本編が始まっても雑音が消えず全く同じ状態で補聴ヘッドホンは使い物にならない状況でした。「MOVIX仙台各シアター毎赤外線補聴範囲図面紹介」を見ると、補聴範囲が2番シアターでは49席もあるのに1番シアターは12席しかありません。1番から10番までの全シアターの補聴範囲を確認すると1番シアター以外は、20席以上168席で1番だけが極端に少なくなっています。同時に建築したのに何故1番だけ極端に補聴範囲を狭くしたのか腹立たしいところです。

○「トロン:レガシー」本編が始まると大音量で低音が身体にズシンと響く場面が結構あり、補聴器使用で観たのでは耳が疲れると感じて、結局、補聴器も赤外線補聴ヘッドホンも使わず、生の耳で通しました。平均聴力損失75~80dbの耳でセリフが良く聞こえる程大きく鮮明な音声場面もありましたが、半分以上の画面は、殆ど音声が聴き取れないか或いは聴き取れてもかすかなにしか聞き取れず、先ず音声を楽しめないとのケチがつきました。

○しかし、もっとケチがついたのは、肝心の「より進化した3D」との映像です。本編冒頭で「この作品は一部を2Dで撮影しておりますが、全編メガネは外さないで鑑賞して下さい」と言うような注意表示が出されました。そこで殆ど3D用メガネを外さないで観たのですが、どうも画面が暗い感じがして時々チラリとメガネを外してみると、特に2D場面では、ズッと明るく且つ色も鮮明に見えます。しかし、3D画面では、メガネを外すと少しぼやけた感じになりますので、メガネを2D、3Dと画面が変わる度に付けたり外したりするのは面倒だろうと言うことで、ズッとつけたままにして下さいとの注意になったものと思われます。

○肝心の「より進化した3D」ですが、ズバリ言うと全く期待はずれでした。「映画”アバター”を観て」で紹介した「アバター」の方が遙かに迫力があったように思います。更に肝心のストーリーは、違和感ばかり感じて何とも、感情移入が出来ず退屈で、映画冒頭で呑んだ黒ビールの酔いも回り、トータル3分の1は居眠りをしていました。もしかすると居眠り中に素晴らしい「より進化した3D」映像があったかも知れません(^^)。

○予告編を観たときに「より進化した3Dで、ゲームの世界に入り込んだような感覚を体感できる快作」とスッカリ信じ込まされ、これは絶対観なきゃ損と思い込んで、勇んで観に行ったのですが、予告編造りの巧さを実感させられた映画でした。
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