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映画”沈まぬ太陽”を観て

平成22年 7月26日(月):初稿
○平成22年7月24日(土)、久しぶりにMOVIX仙台で、現在話題の映画「インセプション」を観てきました。ところが午前中はテニスをし、午後は「やはりベンチプレスのやり方に問題あり」記載の通り、久しぶりに元世界チャンプの指導を受け、ベンチプレスに挑戦し、更にこの暑さもあって流石に疲れて映画館に行ったのが失敗でした。Yahoo!映画情報ユーザーレビュー「さぁ、準備はいいかい?」記載の通りの状況でした。
良く聞いてくれ。
先ず、この映画を観る前に、十分な睡眠をとって万全の体調で臨んでくれ。それから、映画が始まる前に、必ずトイレは済ませておいてくれ。
以上だ。健闘を祈る!
要するにですね、この映画は画面に釘付けで脳みそをフル回転せにゃならん映画という事なんですよ。
一瞬でも眠そうになったり、オシッコに行きたくなったら、そりゃもうあんたの負けです。そのまま、ノーラン監督に置き去りにされる訳です。
○映画開始直前に飲んだ黒ビールでの酔いもあってウトウトしているうちに正に監督に置き去りにされ、ストーリーが全く理解出来ず、理解出来ないため感情移入が出来ず益々眠気が強まる悪循環に陥り、結局、全体の3分の1は居眠り状態で、何が何だか訳の分からないうちに映画が終わりました。

○そのため折角の渡辺謙氏の名演技も楽しめず、消化不良というか、何となく気分が悪く、翌7月25日(日)午前中のテニスをした後、午後になるとまた何か映画を観たくなり、自宅AVルームで映画「沈まぬ太陽」を観ました。こちらはストーリーが単純明快で、主役渡辺謙氏の名演にもシッカリと感情移入できて、映画の醍醐味を味わうことが出来るのではと、期待したからです。

○結果は全く期待に違わぬものでした。絵に描いたような愚直、頑固一徹の主人公恩地を渡辺謙氏ははまり役で演じきっており、その敵役の行天を意外にも三浦友和氏が好演して、善と悪が明快に分かれ、実に判りやすくストーリーが展開され、主人公恩地に完全に感情移入出来て、インターミッション10分間を含めて3時間22分があっと言う間に過ぎました。

○組織に属したことがなく、自営業として好き勝手にやってきた私には、組織で上手く立ち回っていくことが実感出来ませんが、もし恩地のような立場になったら、恩地のように自己の信念を曲げずに、やっていける自信は全く持てませんでした。絵に描いたような悪役である行天ほどの上手い立ち回りは出来ないでしょうが、おそらく恩地ほど信念を通せないだろうなと、組織に入ったらどこまで組織に染まるだろうか、組織の中で人間関係を上手く築くのも大変だなと思いながらの鑑賞でした。

○恩地のモデルとなった小倉寛太郎氏講演録に「日本航空は、各政治家、いろんな政治家の利権の巣であり、国会で日本航空のPTAができるというくらい、国会議員の子弟をとっているんですね。」との記述がありますが、日航にからむ政治家の利権話も挿入されています。政治の裏話も楽しめる娯楽作品でもあり、一見の価値ある映画でした。
以上:1,241文字

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