平成22年 2月 1日(月):初稿 |
○平成22年1月31日、学生時代からのフラメンコギター仲間のAさんが、当事務所を訪れました。「AVルーム作製記1」に「昭和61年暮、私はバブルの泡で少しばかりのあぶく銭を手にした。そこで数年来の懸案であった本場スペイン製のフラメンコギターの購入を思い立ち、フラメンコ気狂いの友人に相談した。」と記載した、その友人です。 ※現在、「フラメンコ気狂い」と言う様な表現は許されないそうですが、私はこのような表現規制・自粛には猛烈に反発を感じており、敢えてそのまま記載します。身体障害第6級の障害手帳を持つ障害者の端くれである私は、「障害者」を「障がい者」と記載されることに猛反発を感じます(^^;)。 ○Aさんは、私より2,3歳年下ですが、私の最初のフラメンコギター師匠相崎勝利先生の門下生で、私より2年ほど遅れて入門し、時にレッスンが重なり、私のレッスン中に彼が次の番を待っていたり,その逆であったりして、彼の演奏を聴きましたが、大変練習熱心で,忽ち上達し、特に各種ラスゲアード奏法の指の力が強く、切れ味良い大きな音が特徴でした。 ○Aさんは、10年程前までは相崎先生やその仲間の方と二重奏や三重奏を練習し、相崎先生と一緒にコンサート会場で演奏するなどしていたため、当時は毎日2時間も練習に励んでいたとのことです。現在は,殆ど練習しなくなったとのことですが、切れ味の良いラスゲアード奏法は健在で、大いに刺激を受けました。 ○Aさんは、「フラメンコギターミニコンサート忘年会開催」(※動画を読み込むため開くのに時間がかかります)に掲載した私の「h21.12.21時点の小松演奏サビーカスのレのサパテアード」と「h21.12.22時点の小松演奏セラニートのカンパニジェーロス」を聴いて、この時使用したフラメンコギター「松岡良治M-150F」の特に高音弦のびびりが気になり、これを修理したいと伝えてきました。 ○これは願ってもないことで,是非、お願いしますとお伝えし、平成22年1月31日の修理方法教授となった次第です。彼は、ギターのサドルが低すぎるから音がびびるとして、サドルを少々高くするため厚さ0.5㎜、幅2㎜ほどでサドルの長さより少し長い程度に加工したチーク材と厚さが1㎜程度で同様に加工したセルロイドを持参してきました。 ○私の「松岡良治M-150F」のサドルを見ていきなり1㎜も高くしたのでは、弾きづらくなるであろうとサドルを外して先ず厚さ0.5㎜のチーク材を下に敷いてその上にサドルを乗せて、ギター弦もそれまでのオーガスチンから、持参のプロアルテに替えて張りました。するとたったそれだけのことで、高音弦のびびりが相当程度改善されました。彼は、これは一つの実験で、色々サドルを替えてみて、弾きやすく且つ音質も良くするように根気強く繰り返すとのことでした。 ○私はギターを自分で修理するなど全く想定外でしたが、ホントにギター好きな人は、弾きやすく良い音にするために皆やってますよ、なんて彼から言われて、反省した次第です。そこでネットで調べるとサドルのみの販売もなされており、認識不足を痛感させられました。先ずは、「ギターの構造と各部の名称」から復習しなければなりません(^^;)。ギターを自分で修理する試みの重要性をご教示下さったAさんには心より感謝申し上げます。 以上:1,368文字
|