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映画「イングロリアスバスターズ」を観て

平成21年12月 7日(月):初稿
○平成21年12月6日(日)、久しぶりにMOVIX仙台で、TVスポット15秒タランティーノ版でクエンティン・タランティーノ監督自ら出演して、「面白さタランかったら全額返還バスターズ!」と宣伝している今話題の映画「イングロリアスバスターズ」観てきました。

○2分間の本予告編を観て面白そうだと思って観に行きましたが、映画全編を観た後で、この本予告編を観ると、最初から最後までの、ポイント場面をピックアップして実に良く映画全体を予告しています。
本予告編概要は以下の通りです。
その昔、ナチス占領下のフランスで、一人の少女ショショナが顔を泥だらけにして畑の中を懸命に逃亡し、その場面が一転して成長したショシャナが,復讐(REVENGE)を誓う場面から始まります。
時を同じくして、ナチスが悪魔と恐れる「”ナチ”を殺る」と言うただ一つだけの任務を帯びたブラッド・ピット率いるバスターズ特殊部隊が紹介されます。
次にヒットラーを初めとするナチスの幹部連中が一挙に集まるというナチスのプレミア上映会が開催されるとの情報と、これを爆破してナチス幹部を一挙に「殺る」ドタバタが紹介されます。
本予告編の後半4分の1当たりでこの映画の主役3名、ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロランと映画館の爆破シーンが紹介され、最後にブラッド・ピットの「オレの最高傑作だぜ」というセリフで終わります。


○本編もこのブラッド・ピットの「オレの最高傑作だぜ」というセリフで終わりますが、実は、このブラッド・ピットこの映画の主役とは思えませんでした。ブラッド・ピットの縦横無尽の大活躍場面を期待して見に行くとガッカリします。全体を通してみると彼はただの添え物という感じです。

○R15指定なのでふんだんにお色気場面が出てくるのではと期待していくとこれまたガッカリで全くありません。おそらく残酷場面が多少あるのでR15に指定されたものでしょうが、この残酷場面も、ホラー映画等に比較したら大したことはありません。

○しかしほぼ全編手に汗握るハラハラ・ドキドキ・ワクワクの映画の醍醐味は十分に味わえ、面白さは十分にあり、タランティーノ監督の「面白さタランかったら全額返還バスターズ!」と宣伝文句は、ほぼ納得できる映画でした。

○私にとって、映画の醍醐味であるハラハラ・ドキドキ・ワクワクの3要素の内、この映画はハラハラの要素が一番強く、その理由は、私には真の主役と思えたクリストフ・ヴァルツの名演にあります。パンフレットには、彼の演じたハンス・ランダ大佐について、「”ユダヤ・ハンター”とあだ名され、恐れられている。物腰は柔らかだが執拗で残忍。ショシャナの家族を虐殺する。」と説明されていますが、この「物腰は柔らかだが執拗で残忍」な性格を実に上手く出して、ハラハラ感をシッカリ感じさせてくれました。最後の最後が,ちと首をかしげざるを得ないところが残念なところですが。
以上:1,205文字

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