平成19年11月 2日(金):初稿 |
○平成19年10月31日の練馬区大泉学園ゆめりあホールコンサートでのルナケンゾー氏の歌とギターのコンサートの話を続けますが、その構成は第一部がアルハンブラの想い出、禁じられた遊び、第三の男等のギター中心、第二部は歌とギターで綴る古賀メロディー、最後にご自分の持ち歌をカラオケで歌うものでした。 ○大泉学園ゆめりあホールは、固定席170席の楽器の生演奏や肉声に適した響きの美しいホールとのことで、ギターの小コンサートを開催するには最適なホールでしたが、演奏曲目が古賀メロディーで且つ昼の部のため観客の殆どが中年と言うより高年・熟年の方ばかりで、私が最年少ではと思えるほどでした。 ○私は左側最前列のスピーカーの直ぐ目の前の席を陣取りました。補聴器をつけた耳にも良く聞こえ且つギター演奏の両手の動きをしっかり確認できるようにするためです。補聴器は平成18年11月以来使用している国産リオネットのHIーG5Fスーパーミニカナール(CIC)です。この補聴器はそれまで使用していたどの補聴器より自分の声や音楽が自然に近く聞こえ、私にギターを再度やる気にさせた有り難いものです。 ○ルナ氏のギターはさすがに年季の入った素晴らしいものでしたが、特に本領を発揮したのは第二部の歌とギターで綴る古賀メロディーでした。ルナ氏は古賀メロディーをオーケストラ等の伴奏は全くなしで、ギター一本で歌い通しましたが、やはり古賀メロディーはギターと良くマッチします。 ○ギターは小さなオーケストラと呼ばれますが、ルナ氏は、その6本の弦を巧みに使い分け、特に低音部はリズムの刻みだけでなくメロディーの合間の繋ぎに醸し出す低音を心地よく響かせて、まるでオーケストラのような伴奏を作り上げ、本物のオーケストラの伴奏は全く不要でした。 ○声は張りのある高音と厚みがあり良く響く低音が心地よく正に演歌向きのものでした。ご本人はラテン音楽等も好きだったそうですが、古賀政男先生に演歌向きの声と言われてスカウトされたとの話しで納得しました。私は古賀メロディーと言うと皆好きですが、カラオケで特に練習をしたのが村田英夫氏歌う「無法松の一生」でした。 ○ルナ氏はこれをギター一本の伴奏で歌いこなしましたが、特に私の大好きな「空に響いた~」の度胸千両の部分の小倉太鼓をクラシックギターのタンボーラ奏法(右手指でブリッジ近くの弦をたたく)とフラメンコギターのゴルペ奏法(ギター表面版を右手指でたたく)を巧みに擬製して作り上げて盛り上げ、観客の大歓声を呼び、正に圧巻の演奏でした。 ○ルナケンゾー氏は、「歌とギター演奏に専念し、自分自身を磨くことに長年努めてきましたが、現在はひとりでも多くの方に自分の歌とギターを聴いて頂きたいという強い思いをもって各地で演奏活動をしています。」とのことで、是非、ツルカメスタジオでも演奏していただければと思った次第です。 以上:1,185文字
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