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映画「トランスフォーマー」を観て

平成19年 8月18日(土):初稿
○お盆休みの平成19年8月15日、朝一番でMOVIX仙台に行って話題の映画「トランスフォーマー」を観てきました。既に観た人から、最高に面白かったと言う感想メールを貰い、予告編を見ると実に良くできており、これは面白そうだと期待に胸弾ませて観に行きました。

○が、どうやら私の感性が鈍くなったのか、相性が悪かったのか、この手の映画は好きなのですが、どうもストーリーに入り込めず、消化不良、燃焼不足のまま終わってしまいました。確かにCGによるロボットの変身やらド派手な戦闘場面の迫力は凄いことは凄いのですが。

○なぜストーリーに入り込めなかったかを、振り返ると、一言で言うとストーリーが、ちぐはぐだと感じたからです。聞けば「トランスフォーマー」の原作は子供向けアニメと言うことで、原作に少しでも触れていれば、少しはストーリーがなじめたかも知れません。

○CGの深化を物語る最高の映像との評価もありますが、確かに、あっと言う間にCDプレーヤーがロボット蜘蛛?に、或いは自動車が巨大ロボットに変身するシーンの如何にも自然に見える動きや、巨大ロボット同士の戦闘シーンなどの迅速な動きやその迫力は目を見張るものがありました。

○しかし中にはこれは雑だなと感じるシーンもありました。小さな女の子の頭越しに巨大ロボットがゆっくり通り過ぎる場面などです。女の子の視線とロボットの位置が明らかにずれていると感じました。細かいことを言うようですが、スピード感溢れる戦闘場面などは、あれだけ凄い迫力のCG動画を作成するのですから、このようなゆっくりした画面にもシッカリ注意を払って貰いたいと思った次第です。

○で、ストーリーですが、細かいことはかけませんが、各登場人物の繋がりがいまいち飲み込めず、如何にもつぎはぎと言う感が否めませんでした。製作総指揮者のスティーヴン・スピルバーグの信念は、「映画はストーリー」だったはずですが、この映画に関しては、ストーリーに感情移入が出来ないままに終わりました。

○しかし私の感性の問題で、多くの方の感性には大いに訴える映画化も知れません。私は、如何におよそあり得ない荒唐無稽なストーリーであっても、自然に感情移入できるストーリーであれば楽しいのですが、「トランスフォーマー」では余り楽しめませんでした。しかし、一見の価値はある映画であることは間違いありません。 DVDが出たら早速購入して繰り返し観てみたいとの意欲は持たせる映画です。
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