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映画「父親たちの星条旗」を観て

平成18年11月 6日(月):初稿
○平成18年11月6日、久しぶりにMOVIX仙台で今話題の映画「父親たちの星条旗」を観てきました。久しぶりのMOVIX仙台は、3連休最後の日曜日のためか、大変混み合っていました。「デスノートthe Last name」も上映されており、これを観る若者が多くチケット売り場は長蛇の列でした。いつも「おさきにNet」でチケットを購入する私には不思議な現象です。

○さて「父親たちの星条旗」、太平洋戦争最大の激戦地と言われた硫黄島での日米決戦をアメリカ側から見た映画ですが、たまたま星条旗を立てた写真に写っていた兵士たちが英雄に祭り上げられ、当時、厭戦気分になっていたアメリカ国民の戦意高揚と国民からの戦費調達のための小道具として利用され、この兵士たちの記憶がフラッシュバック手法で凄惨な戦争シーンが淡々と進んでいきます。

○随所に凄惨な場面がちりばめられ、戦争のリアルさが伝わっては来ますが、なぜか、同様に戦争の凄惨さをリアルに描いた「ブライベート・ライアン」を初めて見たときの感動がありませんでした。これは鑑賞時の私自身の精神状態の違いによるもので、映画の出来、不出来によるものではないのかも知れません。

○この映画で一番強く感じたのは日米の圧倒的な国力の差でした。日本の戦時中と言えば「欲しがりません、勝つまでは」の標語で耐久生活を強いられ、特に戦争末期には食料を初め全ての物資が不足して国民一般は悲惨な生活を強いられていたというイメージです。

○ところが、この「父親たちの星条旗」で描かれているアメリカ国民の戦争末期の状態は日本とはまるで違った余裕が感じられました。アメリカ軍部高官の国庫が破産状態で戦費が底をつきこのままでは戦争を継続できないなんて言う台詞も出てきますが、全然リアリティがありません。

○広い野球スタジアムに大観衆を集め、派手に花火を打ち上げ、たまたま星条旗掲揚写真に写っていた兵士3人を小道具として戦費調達のためのビジネスショーを繰り広げ戦時国債の売上増加を図るアメリカ指導者層のしたたかさに日本の指導者層との格の違いを感じました。

○この大国アメリカに無謀に戦いを挑み、徹底的に叩かれた日本ですが、硫黄島においては、2万2000の兵力で、総勢7万のアメリカ兵を36日間に渡って苦しめたとのことで、日本側から見た映画「硫黄島からの手紙」が、当時の日本をどのように描いてくれるか、12月の公開が待たれます。
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