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森永卓郎氏著”書いてはいけない”日本経済墜落の真相紹介1

令和 6年10月 5日(土):初稿
○「”日本を「低賃金国家」にしたのは誰か”紹介」で、神樹兵輔(かみきへいすけ)の「さらに賃上げすれば減税という「泥棒に追い銭」の末期的政策まで実施へ=神樹兵輔」と言う記事を紹介していました。その要旨は、
「世界競争力年鑑」の総合力で、日本は1989年から1992年の4年連続で世界第1位が、2023年は35位
日本の1人当たりGDPは2000年時点では2位が、2010年8位、2020年24位、2023年34位までランキングが低下
「1人あたりGDP」は安倍政権の2013年以降から、世界で20位以下に落ち込み低下を続け、アベノミクスがいかに国力を衰退させる弊害をもたらしたかが鮮明

というものです。

森永卓郎氏著「書いてはいけない」第4章「日本経済墜落の真相」は、1980年代後半に東京山手線の内側だけでアメリカ全土が買えると言われ、世界一の地位に上り詰めた日本経済が、1990年代以降失われた30年で墜落し、世界競争力年鑑でも1992年まで1位だったものが2023年35位に低下した原因を説明しており、以下、その備忘録です。

・日本経済集団リンチ事件
1985年9月「プラザ合意」で1ドル240円が1987年までに1ドル120円の2倍の円高
経済全体としてみると円高は必ず経済にマイナスの影響を与える
日本の輸出総額1985年42兆円が、1987年33兆円(※この数値は?)
自動車輸出台数は1985年673万台が2022年381万台
プラザ合意での急激な円高は日本経済に致命的打撃を与えることが明らかだったのに日本政府は無条件降伏した

・2つめの「ありえない政策決定」
1980年代日本半導体産業世界シェアは50%越え
1986年日米半導体協定の締結により、半導体価格を事実上アメリカが決めることになり、1993年に世界シェアはアメリカに逆転され、2024年現在日本シェアは10%割り込み

・バブルはこうして発生した
プラザ合意後の深刻な景気後退を食い止めるため大きな財政出動と大胆な金融緩和を重ねる大規模経済対策
公定歩合は1985年5%から1987年2.5%に急激な引き下げ
日経平均株価は1985年1万3113円が1989年末3万8915円の約3倍に値上がり
不動産価格は市街地価格指数が1985年159.4から1991年257.5に急騰
しかしバブルを引き起こした最大の原因は日銀の「窓口指導」-各銀行に前期比3割増しの貸出枠を与える
これが結果的に銀行は投機に手を貸す形で融資を拡大

・バブル崩壊から逆バブルへ
日経平均株価1989年末3万8915円は、1992年1万6924円につるべ落とし
6大都市の商業地地価は1990年から2000年の10年間で5分の1に大暴落
この原因はバブル崩壊後の1990年3月大蔵省「総量規制」
公定歩合は1990年3月5.25%から同年8月6%に引き上げる逆噴射
マネタリーベース(現金+日銀当座預金)はバブル崩壊後5年間に渡って金融引き締め
バブル崩壊後大蔵省と日銀が常識とは正反対の引き締めを続けた理由は不明

以上:1,252文字

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