令和 6年 1月24日(水):初稿 |
○アメリカ共和党大統領候補選び第2線ニューハンプシャー州の選挙結果が間もなく開票されますが、トランプ候補の最有力対立候補とされていたデサンティス候補が撤退し、トランプ支持に回ったことで、トランプ候補の共和党候補者選定が確実視されています。 ○「なぜハーバード大学の精神科医が「トランプ再選」を危険視するのか?」という記事の中での、「トランプ氏が大統領だった頃に、彼を間近に観察してきた44人の閣僚経験者の内、今回の大統領選挙で彼を支持すると答えたのはわずか4人」という表現に納得し、「ぶっちゃけそんな妄想癖に突き動かされるトランプ氏が大統領に再選された場合、世界にどのような影響があるのでしょうか想像するだけでもぞっとしませんか。」との表現に全く同感です。 ○「NPD症候群」(自己愛性パーソナリティ障害)の典型とされるトランプ氏に導かれるアメリカはどこへ行くのか、日本にトランプ氏と対抗できる指導者が現れるとは思えず、大変な時代になりそうです。 ********************************************** なぜハーバード大学の精神科医が「トランプ再選」を危険視するのか? 国際2024.01.19 by 浜田和幸『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』 共和党の大統領候補として選出されることが確実視されているトランプ前大統領。事実、指名争い初戦であるアイオワ州党員集会での圧勝が伝えられています。そんなトランプ氏が「とある症候群」を抱えている可能性を取り上げるのは、国際政治経済学者の浜田和幸さん。浜田さんは自身のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』で今回、「トランプ氏の言動は自己愛性パーソナリティ障害の典型」とするハーバード大学の精神科医の指摘を紹介しています。 アイオワで圧勝したとされるトランプ氏、実はNPD症候群? ぶっちゃけ、アメリカは政治も経済も大荒れ状態です。そんな中、11月の大統領選挙に向け、現職のバイデン氏(81歳)と返り咲きを狙うトランプ氏(76歳)の「老老対決」に注目が集まっています。共和党の指名争いの初戦となったアイオワ州の党員集会ではトランプ氏が圧勝しました。 2位のデサンティス氏と3位のヘイリー女史の票を合わせても、はるかに及びません。4位で終わったラマスワミ氏は、指名レースから撤退し、トランプ支持に回ると表明このまま行けば、トランプ氏が共和党の指名を得ることはほぼ確実視されています。しかし、話題にはなっていませんが、アイオワでの党員集会への参加者数は前回より8万人も減ったのです。 「大雪で投票所へ行けなかった共和党員が多かった」との指摘もありますがより大きな要因は「トランプ離れ」が静かに進行していることでしょう 言うまでもなく、トランプ氏は独自のキャラを武器に好き勝手な主張を展開しています。「俺はイエス・キリストの再来だ」とか「南北戦争を防げなかったリンカーンと違って、俺ならウクライナ戦争も1日で終わらせてみせる」といった具合です。 彼の得意とする「トランプ砲」は、話題作りの武器としては最強ですが、裏付けは皆無。大手メディアでもネット上でも、トランプ氏の言動を面白、可笑しく取り上げ、閲覧回数を競い合っているかのようです。 見方を変えれば、トランプ氏が隠し持っている自己中な発想や危険性をはらむ価値観には見て見ぬふりを決め込んでいるとしか思えません。 トランプ氏が大統領だった頃に、彼を間近に観察してきた44人の閣僚経験者の内、今回の大統領選挙で彼を支持すると答えたのはわずか4人。「前回の選挙は民主党が票を操作したため、バイデンが勝っただけで、本当は俺が勝っていた」といったトランプ流の「根拠なき主張」は、彼の人間性そのものを象徴しています。要は、彼にとっては、自分の意に反する他人は全て「敵」なのです。 こうした言動はハーバード大学の精神科医に言わせれば「NPD症候群」(自己愛性パーソナリティ障害)の典型とのこと。自らが思い描く「ファンタジー・ワールド」に住んでおり、自分と意見の違う人は全て敵視するのが特徴ですが、アメリカ国民の6%がこうした精神障害を抱えているのです。「もし、トランプ氏が大統領にカムバックすれば、自らの敵をせん滅するために前代未聞の警察国家が誕生するだろう」と、ハーバードの専門医は警鐘を乱打。 とはいえ、トランプ氏は「俺を恐れて、足を引っ張る連中」と戦うヒーロー役を演じるという天才ぶりを発揮しているのも事実。ぶっちゃけそんな妄想癖に突き動かされるトランプ氏が大統領に再選された場合、世界にどのような影響があるのでしょうか想像するだけでもぞっとしませんか。 以上:1,932文字
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