○令和2年1月14日は仙台市の無形民俗文化財にも指定されている大崎八幡宮松焚祭(まつたきまつり)・どんと祭でした。大崎八幡宮HPでは次のように解説されています。当宮の松焚祭は三百年の歴史を有す、全国でも最大級の正月送りの行事で、正月飾りや古神札等を焼納する正月送りの行事であり、当宮においては「松焚祭(まつたきまつり)」といいますが、他地域では一般的に「左義長(さぎちょう)」、又はその火の勢いから「ドンド焼き」等とも呼ばれております。一月十四日の夜、境内の一角に近郷近在より持ち寄られた門松・注連縄・松飾り等は日没の頃「忌火」により点火され焚き上げられます。
この火は正月の間に各家庭に訪れていた神々を送る「御神火」として、あたると心身が清められ、一年間無病息災・家内安全の加護を得るという言い伝えがあります。
また、この「御神火」を目指して参拝する「裸参り」があります。これは厳寒時に仕込みに入る酒杜氏が醸造安全・吟醸祈願のために参拝したのが始まりとされ、江戸時代中期には既に定着していたと言われております。現在においても、白鉢巻き・白さらしを巻き、口には私語を慎む為に「含み紙」と呼ばれる紙をくわえ、右手には鐘・左手に提灯を持ち、市内各所より数千人が参拝するさまは、杜の都・仙台の冬の風物詩として全国に知られております。 ○我が家では毎年どんと際では、夕食後の午後8時過ぎに家族で松飾りを紙袋に入れてどんと際に持参して「御神火」に当たることを恒例としていました。しかし、当日、私が判例勉強会を入れてしまい、家族での参加できなくなりました。
○そこで初めて私が火入れ式が行われるという午後4時の20分ほど前に松飾りを持参して大崎八幡を訪れました。するとその時刻には大崎八幡に既に大勢の参拝客が集まり、「松焚祭(まつたきまつり)」が行われる場所には、おそらく直径7~8m以上、高さ2~3m以上に渡って松飾り等が積み重なって、周りには多くの参拝客がいました。
○私は午後4時に火入れが済んだら直ぐ帰るつもりでしたが、午後4時から神事としての松焚祭点火式を行い、点火は午後4時30分とのことで、その神事の行われる場所の直ぐ横に並んで初めて神事を鑑賞しました。仙台市内の経済界・政界からの招待客と思われる10名以上の方が立ち並ぶ前に白装束の男女3人の神官が並んで神事を行うこと30分過ぎて、午後4時30分過ぎようやく点火が始まりました。
○神事場所の直ぐ横には多くの参拝客がいましたが、火入れの直前には、係りの方が、熱くて危険なので松飾り等積み重なった場所から離れるよう指示され、3m程下がりました。そこで火入れ式が始まり、はじめに神官が火を入れると、続いて招待客10数名の方が松明を持って松飾りの積み重なった周囲を進行しながら、松明を投げ入れます。すると松飾り等の小さな山から一斉に炎が巻き上がります。
○おそらく松飾り等が直径7~8m以上、高さ2~3m以上に渡って松飾り等が積み重なっ小山の中には燃えやすい資材が点在していると思われる程、炎は力強く舞い上がり、圧巻とも言える風景でした。熱くて危険だから離れるよう指示され3m程下がってみましたが、それでも顔が熱くてさらに下がって勢いよく燃え上げる炎を見つめ続けました。
○いつもは午後8時過ぎに訪れ、その時刻には炎の勢いは小さくなっており、それが普通と思っていたのですが、点火直後の炎の勢いは比べものになりません。この凄い勢いの炎を観るため参拝客も多く集まるのだと実感しました。
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