平成26年12月18日(木):初稿 |
○「”アベノミクス解散”は”はた迷惑解散”果たして結果は」に「それ(小泉元首相の郵政選挙)に比べて今回は、ただただ白けるだけです。こんなさもしい根性丸見えの、はた迷惑解散で自民党を応援するなんて気もなくなり、かといって、民主党もサッパリ期待できない、一体、誰に投票すれば良いのよと投げやりな気持になります。」。と記載していました。 ○私にとって今回の選挙の最大の問題点は、投票したい政治家・政党がないことでした。しかし、棄権するのも面白くなく、投票しましたが、正に投げやりな投票でした。事前にマスコミが与党自民・公明の圧勝を宣言し、殆どその通りになりました。投票率が戦後最低の52.66%で2人に1人しか投票していません。これをもって負けた野党側では、与党の勝利とは言えないと負け惜しみを言ってます。 ○しかし、投票に行かない人が投票に行ったら野党に投票するとは限りません。というのはあれだけ与党圧勝とのマスコミ前宣伝を聞かされて、これはいけないと本気で思った人は野党に投票に行ったはずだからです。与党圧勝の前宣伝を聞かされても投票に行かない人は、どうでもよい派と与党支持派と推定するのが合理的とも言えます。むしろ与党圧勝だからこれでいいやと、与党支持派が投票に行かなかったとも考えられます。 ○選挙区・比例区の投票総数・各党別得票率等がどうなっているのか興味があり、ウィキペディアでの第47回衆議院議員総選挙、党派別議席数及び得票数・率をお借りしました。 ○選挙区は、与党得票率49.54%で過半数に達していないのに議席率は78.64%と8割近くなっています。小選挙区制のマジックです。公明党は得票率1.45%で議席率は2倍以上の3%ですから、実に効率よく公明党員の投票を利用しています。これも自民党と組んで選挙区調整した結果と思われます。こうなると集団自衛権では筋を曲げても自民党とは離れがたくなります。 ○比例区は得票率と議席獲得率が同じになるのが理想ですが、与党得票率約47%で獲得議席率52%と、与党がやや有利になっています。2人に1人しか投票せず、且つ投票した人の半分弱の得票率で、3分の2以上の議席を獲得するのですから、選挙とは、策略が重要なんだなと実感しました。この意味では、この大勝を読んで、なんて言われようと気にせず解散を断行した安倍首相は世の中を動かす力と言う意味での政治力があると評価出来るのでしょう。 ******************************************** 自民圧勝「他党よりまし」65%…読売世論調査- 読売新聞(2014年12月16日22時09分) 読売新聞社は15~16日、衆院選結果に関する緊急全国世論調査を実施した。 与党の自民、公明両党が圧勝した選挙結果を「よくなかった」と思う人は46%で、「よかった」の38%を上回った。自民党の獲得議席数については「もっと少ない方がよかった」が55%と過半数を占め、勝ち過ぎだと見る人が多かった。 自民党が圧勝した理由は、「ほかの政党よりましだと思われた」が65%と最も多く、民主党など野党の力不足によるものだとの見方が強かった。争点となった経済政策が「評価された」との回答は7%にとどまった。 民主党の議席については「もっと多い方がよかった」が45%。民主党が伸び悩んだ理由は「信頼が回復していなかった」が61%で最多だった。維新の党など第3極の政党が議席を伸ばせなかったことを「よくなかった」とする人は62%。自民党に対抗できる野党が「必要だ」とする人は82%に上った。「1強多弱」の政治状況が続くことは好ましくないとする声が強く表れた。 以上:1,512文字
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