平成22年 9月10日(金):初稿 |
○平成22年9月9日、第5回目新司法試験合格者が発表になりました。ネット上に2010年新司法試験合格者として名前も掲載されています。例によって法務省HP法科大学院別合格者数等のPDFファイルからデータを桐に読み込みました。以下、合格者数順に並べ替えたものです。我が母校東北大学法科大学院は10位で58人が合格してます。地元仙台東北学院大学法科大学院から2名合格していますが、法科大学院74校中69位で、他人ごとながら存続が心配です。 ○桐表での集計では、 出願者数1万1127名、 受験予定者数1万0908名、 受験者数8163名、 短答合格者数5773名、 最終合格者数2074名、 受験者に対する最終合格者の割合としての合格率平均25.40% でした。 ○出願者数と受験予定者数の関係がよく判りませんでしたが、法務省HPによると法科大学院在学中に出願するも法科大学院を卒業できないため受験予定者数は減るようで、219名が出願するも大学院卒業出来ず受験予定者にならなかったようです。受験予定者も、最終的には8163名となっており、2964名が受験を辞退しています。3000名近い方が折角受験するつもりで居たのが止めるのは実に勿体ないことです。受験は、たとえ失敗しても学力向上の貴重な機会となるからです。 ○出願者数1万1127名ですが、法科大学院を卒業して受験資格のある法曹志願者は、法科大学院が卒業生を出して5年になりますので、少なくてもその倍以上は居ると思われます。私が合格した昭和52年でも出願者は3万人近く居ました。法科大学院が法曹志願者を広く集めて却って出願者数が大幅に減っている原因の一つが、期間5年、回数3回との受験機会制限にあることは言うまでもありません。 ○法科大学院及び受験制限制度の結果、法曹志願者数が相当減りつつあります。折角、創設された法科大学院をつぶすべきなんて非道い主張をするつもりは全くありません。しかし法曹志願者が減るのは問題であり、貧乏人でも挑戦できるように法科大学院を経由せず司法試験を受験できる予備試験を充実させ、且つ、不合理極まりない受験機会制限を速やかに撤廃して頂きたいものです。期間5年としても5回受験機会を与えるべきです。 平成22年新司法試験合格者数降順(多い順) 以上:941文字
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