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父亀治郎没後10年の経過雑感と会葬御礼

平成21年11月15日(日):初稿
「アルツハイマー病になった父-旅立ちの日の思い出」記載の通り、私の父は平成11年11月6日、87歳で死去しました。父が亡くなった時の状況は、昨日のことのように鮮明に覚えていますが、早いものであれから10年経過し、私も58歳となり、父の亡くなった年齢87歳まで30年を切りました。

○父は55歳までは気仙沼市にある網元所有鮪船の船頭(漁労長)をしていましたが、55歳で船頭職を引退し、56歳からは三重県の網元所有鰹船の平船員となって65歳の年齢の12月まで船員稼業を続けました。鰹船平船員になってからの生活は、三重県尾鷲港を本拠地として鰹漁船の入出港を繰り返し、1年の内、気仙沼の自宅には盆暮れ合わせても2週間程しか居ない出稼ぎ生活でした。

○55歳までの鮪船船頭時代も、殆どを洋上で過ごし、気仙沼の自宅に戻る期間は1年の内、通算して1,2ヶ月であり、私は小さいときから父に遊んだ貰った記憶は殆どありません。覚えているのは、しらふでは無口で大人しい父が、夜酒を沢山飲んでしこたま酔って元気百倍になり、母を困らせていたことです。父は私と違って大酒飲みでした。

○父の酒に苦労した母は、私が小さいときから「亀一や,お前だけは酒のみにならないでくれ」と言い続け、その呪いのためか、素直な私は母の望み通り、ビール一杯で顔が真っ赤になる下戸になりました(^^)。父は母にとっては、余り良い夫ではなかったようですが、繰り返し記載しているとおり私にとっては最高の「父親」でした。

○父は65歳まで漁船員の激務を続けましたが、私も時に激務となる弁護士業務を私が年齢66歳に達する平成29年12月までは続けようと思っております。それまであと8年2ヶ月弱しかありませんが、過去10年を振り返ると8年なんてあっと言う間に過ぎるような気もします。この手作りHPも平成16年8月1日から毎日更新を始め、既に5年4ヶ月弱経過してしまいました。平成16年8月1日から一日も休むことなくHP更新を続けていますが、出来れば現役弁護士中は続けたいと思っております。

○良く毎日書くことがありますねと言われることがあります。何よりも目的を「自己満足」と割り切って、他人が読んでどう思われるかなんてことは殆ど考えずに、気楽に勝手気ままに書き連ねる姿勢が継続を可能にしています。私は、データを積み重ねることに喜びを感じるデータオタクですが、「自己満足」に留まらない法律・判例等業務に役立つデータの蓄積の必要性も最近富に感じており、今後8年間に少しでも実現していきたいと思っております。
 と言いながら、全く「自己満足」の会葬御礼をデータとして残します。

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謹 啓

 父小松亀治郎儀死去に際しましては、過分なるご芳志ご厚情を賜りまして誠に有り難く心より御礼申し上げます。

 父は、平成11年11月6日午後6時53分、妻と3人の子に見とられ、87歳の天寿を全うして永眠しました。11月9日気仙沼市の法玄寺に於いて葬儀を執り行い、お陰様にて諸事万端滞りなく済ませることが出来ました。

 父は、高等小学校卒業後の15歳から漁船乗組員となり、サンマ船、トロール船、遠洋鮪船等数多くの漁船に乗り組み、満65歳まで50年間洋上で過ごしました。なかでも、それまでの船頭(漁労長)を辞め鰹船に平船員として乗り組んだ最後の10年間は、精神的にも肉体的にも厳しいものでしたが、二男で末っ子の私が人(社会人)になるまでは頑張ると言って懸命に働いてくれました。

 特に私が25歳、父64歳の暮れ、長い漁から帰ってきた父が真っ赤に日焼けした顔で、「俺ももう一年頑張るから、お前も頑張れ」と励ましてくれた光景は、私にとって生涯の思い出となっております。

 溢れる愛情を注いでくれた父に、どれほどの恩返しが出来たかと思うと誠に忸怩たる思いですが、父のように家族を愛し、残された母を大切にし、兄姉仲良くして、父には、安心して眠って貰えるよう決意を新たにしているところです。

 今後とも、皆様のご厚誼ご指導を宜しくお願い申し上げます。  


             平成11年11月11日


                                      小  松  亀  一
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