平成20年 2月18日(月):初稿 |
○岡口裁判官のボツネタ経由で知りましたが、年収ラボ弁護士の平均年収によると、弁護士の平均年収は左図のように平成17年(2005)年の2097万円から平成18(2006)年は772万円と3分の1近くに大激減となっています。しかし、弁護士白書2006年版130頁の弁護士所得の中央値平均の比較によると平成18(2006)年は1632万円となっていますので大変な違いです。 ○「2006年版弁護士白書-弁護士収入はやや減少中」に記載したとおり、札幌・仙台・香川・福岡・広島の高裁所在地の弁護士会所属弁護士の調査による平成17(2005)年弁護士収入実態は以下の通りで、確かに平成17(2005)年弁護士収入実態では平均は、申告所得額で2000万円前後でもおかしくないと思われます。 平成17年弁護士の収入(経費控除前の総売上) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会243名換算数、累計) 2000万円未満 34.3% 34.3% (83名、 83名) 2000万円~4000万円28.3% 62.6% (69名、152名) 4000万円~6000万円12.5% 75.1% (30名、182名) 6000万円~8000万円 7.0% 82.1% (17名、199名) 8000万円~1億円 4.7% 86.8% (11名、210名) 1億円以上 3.3% 90.1% ( 8名、218名) 未回答 13.0% 平成17年弁護士の所得(経費等控除したもの) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会243名換算数、累計) 1000万円未満 32.2% 32.2% (78名、 78名) 1000万円~2000万円30.6% 62.8% (74名、162名) 2000万円~3000万円13.8% 76.6% (36名、198名) 3000万円~4000万円 5.7% 82.3% (14名、212名) 4000万円~5000万円 1.7% 84.0% ( 4名、216名) 5000万円以上 1.7% 85.7% ( 4名、220名) 未回答 14.0% ○平成18(2006)年5月集計弁護士実勢(弁護士センサス)調査の集計結果は、以下の通りです。おそらくこれも平成17年(2005)年実績の調査と思われ、日弁連による2006年の収入実績の調査結果詳細データは発見出来ません。 問12-a 申告した収入額 回答 回答数 割合(%) 1000万円未満 794 17.0% 1000~2000万円未満 876 18.7% 2000~3000万円未満 664 14.2% 3000~4000万円未満 522 11.2% 4000~5000万円未満 363 7.8% 5000~6000万円未満 233 5.0% 6000~7000万円未満 157 3.4% 7000~8000万円未満 99 2.1% 8000~9000万円未満 73 1.6% 9000万~1億円未満 44 0.9% 1億~1億1000万円未満 43 0.9% 1億1000万~1億2000万円未満 24 0.5% 1億2000万~1億3000万円未満 24 0.5% 1億3000万~1億4000万円未満 16 0.3% 1億4000万円以上 93 2.0% 無回答 652 13.9% ○年収ラボ弁護士の平均年収による弁護士収入実態は以下の通りで、同サイトによる平成18年度国税庁「民間給与実態統計調査」、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」に基づく日本のサラリーマン平均年収435万円より300万円以上は高くはなっています。しかし、僅か1年で収入が3分の1に激減するとは、ちと信じられません。 同サイトの説明は以下の通りで、「弁護士年収の大幅下落の原因に関しましては、現在調査中です。」とのことでその調査結果が興味深いところです。 弁護士の平均年収は772万円 平均月収:53.4万円 収入幅:400万円~1億円 取得難易度:やや難 (62.5/100) 取得期間:2~5年 コスト:250~2,000万円 受験資格:学歴など 統計:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 週刊ダイヤモンド「最新給料全比較」07.10.06 プレジデント「日本人の給料」07.12.03 データの統計元と算出方法 以上:1,802文字
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