平成19年11月21日(水):初稿 |
○久しぶりに桐の話題です。 繰り返し述べてきましたが、当事務所で作成する文書は99%桐で作成しており一太郎、ワード等のワープロ専用ソフトでの文書作りは殆どありません。時に数万字の長文となる訴訟等での準備書面も桐ですが、そのレポートの仕組みをご紹介します。 準備書面レポートの定義画面と印刷表示画面 rel="lightbox[forest]" ○上図の左側が当事務所準備書面レポートの定義画面で、右側が印刷表示された画面です。 定義画面は、ご覧のように至ってシンプルなものですが、当事者の表示である 原告(反訴被告) ■■■■ 被告(反訴原告) ■■■■ の部分は、条件選択関数が組み込まれております。 ○「原告(反訴被告)」と表示された肩書き部分は、事件簿データの[手続段階]と言う項目に入るデータによって、その表示データが自動的に書き換えられます。例えば[手続段階]が、”一審”の場合は”原告”と表示され、”保全”の場合は”債権者”と表示されます。 ○事件簿データには[依頼者地位]と言う項目があり、”原告”或いは”債権者”等のデータを入力しますので、レポートの「原告(反訴)」と表示された肩書き部分のソースを[依頼者地位]とすれば良さそうなものですがそう単純にはいきません。例えば一審で反訴が提起された準備書面の場合、 原告(反訴被告) ■■■■ 被告(反訴原告) ■■■■ の順に表示しなければなりませんから、依頼者が原告(反訴被告)の場合は良いのですが、依頼者が被告(反訴原告)の場合、上が被告(反訴原告)と表示されてしまうからです。 ○そこで一審の場合は常に上が原告(反訴被告)、被告(反訴原告)の順に表示するため、「原告(反訴被告)」との表示部分には、以下の様な条件式が挿入されています。 #条件選択(#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="保全","債権者",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="一審" .and #文字位置(#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[併合事件]),"反訴")>0,"原告(反訴被告)",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="一審","原告",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="控訴審","控訴人",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="上告審","上告人",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="抗告審","抗告人",#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="調停" .or "家事調停申立" .or "執行" .or "破産" .or "即決和解","申立人") #条件選択(#表引き([事件ID],=,事件簿,[事件ID],[手続段階])="保全","債権者" とは、この準備書面.tblの[事件ID]のデータと同一データの事件簿.tblの[事件ID]データを有するレコードの[手続段階])と言う項目が"保全"であれば、レポートには、"債権者"と表示すると言う意味です。 桐を使ったことのない方にはチンプンカンプンと想われますが、桐の関数を少しでも勉強された方にはご理解いただけると思います。 当事務所レポートは、この「#表引き」、「#条件選択」を多用してシンプルにリレーショナルを実現しています。 以上:1,418文字
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