平成18年 2月17日(金):初稿 |
○桐ヘルプの仕様データ型の一部は次のように記載されています。 データ型仕様 文字列4000文字 ※索引の整列項目は2000文字まで 数値±10の124乗(有効桁数:16 桁) 通貨±10の124乗(有効桁数:16 桁) 整数-32768 ~ 32767 長整数-2147483648 ~ 2147483647 実数±1.79769313486231e+308(有効桁数:15 ~ 16 桁) 日時西暦1年1月1日0時0分0.000 秒 ~ 西暦 65535年12月31日23時59分59.999 秒 ○この中で文字列4000文字というのは一レコードに納めることの出来る文字数が全角文字で4000字までと言うことです。アクセスは確か約6万5000バイトでしたので、一レコードに全角文字で3万2000文字以上納めることが出来るはずで、桐の4倍以上の容量です。 ○当事務所で裁判所提出等の業務文書は99%桐で作成していますが、訴状、準備書面等4000文字を超える長文となる可能性のある文書を如何にして桐で作成するかが、大きな関門でした。一レコード一レポートを原則としていたため4000文字を超える文書は一レポートで印刷できないと思っていたからです。 ○当事務所では、裁判文書A版横書き化実施された平成13年1月から訴状、準備書面、各種申立書全て桐で作成するようになりましたが、裁判文書A版横書き化実施が決まった平成12年から訴状、準備書面等4000文字を超える可能性のある書面の桐化を如何するかの試行錯誤を続けていました。 ○桐での通知書等の短い文書作りはDOS時代の平成4,5年頃から実施していましたが、WIN時代になって桐7からレポートのファイルの属性-表題等タブ-印字属性の「定義位置の高さを固定する」と言うチェックの有無を選択できるようになり、これのチェックを外すことによって、印字定義位置が文字数に応じて伸び縮み可能になりました。 ○この機能は桐での文書作りに画期的なもので、これを発見したときは飛び上がって喜びました。それまでは、例えば通知書の連絡事項という項目の印字位置が20行に固定し、次に添付書類という項目があった場合、連絡事項が2行しかないと、添付書類まで18行の空白が続き、間延びした文書になっていたのが、連絡事項の印字位置を1行にしても、定義位置の高さを固定しないとすることで、字数に応じて印字位置が伸びて、次の添付書類までの間延びが無くなったからです。 ○以上はカード型の単票形式レポートの話しですが、一覧表形式レポートの定義位置も伸び縮み可能となり、だとすれば、長文はレコードを分けて記載し、一覧表形式レポートで印刷すれば、如何なる長文も印刷可能ではと、ある時、ハタと気付きました。 ○そこで早速一覧表形式レポートを作って複数レコードに跨る長文を印刷してみると、見事に目的を達することが判り、それから訴状、準備書面等長文になる可能性のある一覧表フォーム作りを始め、現在の訴状、準備書面作成システムの基礎を作ることが出来ました。 ○フォームについては基本を一覧表フォームにして、特定オブジェクトについてのみオブジェクトの属性-表示タブ-繰り返し表示のチェックを外してカード化し、例えば右側4分の1画面を一覧表型画面、左側4分の3画面をカード型画面とする【多遊】さんご考案フォームを採用して、編集が楽になりました。 ○それでも一レコード4000文字は少なすぎます。アクセスのように3万2000文字までは行かなくてもせめて一レコード1万字位は収められるように仕様改善して貰いたいと思っているところです。 以上:1,496文字
|