令和 7年 9月21日(日):初稿 |
○週刊ポスト令和7年10月3日号31頁以降に寿命が10年「縮まる食事・延びる食事」が特集されています。その中で「魚」と「肉」についてこれまでの常識と異なる見解が記載されていました。 とくに青魚に含まれる不飽和脂肪酸のDHAやEPAには、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLを低下させ、動脈硬化を防いで血圧を下げる効果があるとの定説を信じていました。ところが、名古屋大学大学院医学系研究グループが2023年に「1日1回以上魚を食べる人は血液中のヒ素濃度が上昇し、高血圧のリスクが高まる可能性があると指摘したとのことです。 ○医療ガバナンス研究所理事長上昌弘医師は、「魚の体内に蓄積されたヒ素が血管内皮細胞に障害を与え高血圧を引き起こす可能性が示された」と解説しています。さらに「ネイチャー」などの一流科学雑誌に「魚の体内に含有されたマイクロプラスチックが病気で亡くなった人の病変部分に多く存在し組織の炎症を引き起こした可能性」が指摘されているとのことです。マイクロプラスチックとは海に流れ込んだプラスチックゴミが分解されたもので、これが魚に蓄積するそうです。要するに海中に存在するヒ素・マイクロプラスチック等有害物を魚は体内に蓄積しており、魚を食べるとこれらが人間に体内にも蓄積され健康を害するようで、大変怖い話しです。 ○これまでは、肉が魚より健康を害する食品のごとく喧伝されてきました。しかし、中部徳洲会病院・健康管理センター渡辺信幸医師の解説では「肉はタンパク質・鉄分・ビタミン等魚以上に豊富で、フレイル(虚弱)予防の観点からは魚より肉の方が重要で、基本は肉をベースにして魚をプラスするとの食生活の方がよい」、「牛・豚・鶏いずれも全ての部位でタンパク質が豊富で成人男性は1日300gくらい食べてもよい」とのことです。 ○同医師は、さらに、私もそうですが、肉の脂身は体に悪いイメージが強く避ける人が多いことを取り上げ、「厚労省は一日に摂取する総カロリーの20~30%の脂質を摂ることを推奨し、肉の脂が重要」とのことです。とくに牛肉の脂身に含まれるオレイン酸は動脈硬化や高血圧の原因となる悪玉コレステロールを減らす働きがあり、血管を強くしなやかに保つためには肉の脂身を食べた方が良いそうです。これまで肉の脂身は悪玉コレステロールを増やし血管に悪いとばかり思っていましたので、驚きの記述です。科学・化学の知識乏しい私には、真偽は不明です。これまで肉の脂身は好きなのに我慢して控えてきましたが、私にとって都合の良いこれらの記述を信じて、これからは自信を持ってシッカリ食べようと思いなおしました。 以上:1,086文字
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