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大久保直政先生主催第42回仙台座禅断食会-摩訶般若波羅蜜多心経覚書

平成29年 3月14日(火):初稿
○「大久保直政先生主催第42回仙台座禅断食会参加第3日目」を続けます。
仙台座禅断食会での一番の苦行は2日目13時から20分間の「合掌行」でした。これは、半跏趺坐ではない普通の正座で両手をシッカリ伸ばして頭の上に上げ両手のひらをくっつけた姿勢で、「摩訶般若波羅蜜多心經(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」を20分間ズッと継続して大声で繰り返し読み上げることです。

○経文を読むより、畳の上に置いた経文を記載した紙を読むため前屈みの不自然な姿勢を継続することが苦しいもので、経文を読む必要がなく、真っ直ぐな姿勢であれば苦しみは軽減します。そのためには「摩訶般若波羅蜜多心經(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」全文を暗記しなければなりません。大久保直政先生も立石里見氏全文完全暗記されています。

○そこで「摩訶般若波羅蜜多心經(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」の読み方・意味についてネットで検索したものを、私の備忘録とします。
先ず、臨済禅黄檗禅公式サイト臨黄ネットでの摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経)(まかはんにゃはらみたしんぎょう)の説明は、
この題目は、インドの古い言葉のサンスクリット語(梵語)を漢字に音訳したもので、「マカ」は大きく優れたということ、「ハンニャ」は智慧の意味で、「ハラミタ」は到彼岸と訳されています。「心経」は文字通り、心のお経ですが、中心となるお経、つまり仏さまの教えのエッセンスとも言えます。ですから、「偉大なる真理を自覚する肝心な教え」(山田無文『般若心経』)とも訳されます。わずか276文字(経名を含む)のこのお経は、宗派を問わず広く読まれるお経です。
○以下、読み方付き般若心経です。

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摩訶般若波羅蜜多心経 まかはんにゃはらみたしんぎょう

観自在菩薩 かんじざいぼさつ
行深般若波羅蜜多時 ぎょうじんはんにゃはらみったじ
照見五蘊皆空 しょうけんごうんかいくう
度一切苦厄 どいっさいくやく
舍利子 しゃりし
色不異空 空不異色 しきふいくう くうふいしき
色即是空 空即是色 しきそくぜくう くうそくぜしき
受想行識亦復如是 じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ
舍利子 しゃりし
是諸法空相 不生不滅 ぜしょほうくうそう ふしょうふめつ
不垢不浄 不増不減 ふくふじょう ふぞうふげん
是故空中 無色 ぜこくうちゅう むしき
無受想行識 むじゅそうぎょうしき
無眼耳鼻舌身意 むげんにびぜっしんい
無色声香味触法 むしきしょうこうみそくほう
無眼界 乃至無意識界 むげんかい ないしむいしきかい
無無明 亦無無明尽 むむみょう やくむむみょうじん
乃至無老死 亦無老死尽 ないしむろうし やくむろうしじん
無苦集滅道 むくしゅうめつどう
無智亦無得 むちやくむとく
以無所得故 いむしょとくこ
菩提薩埵 ぼだいさった
依般若波羅蜜多故 えはんにゃはらみったこ
心無罣礙 無罣礙故 しんむけいげ むけいげこ
無有恐怖 むうくふ
遠離一切顛倒夢想 おんりいっさいてんどうむそう
究竟涅槃 くきょうねはん
三世諸仏 さんぜしょぶつ
依般若波羅蜜多故 えはんにゃはらみったこ
得阿耨多羅三藐三菩提 とくあのくたらさんみゃくさんぼだい
故知般若波羅蜜多 こちはんにゃはらみった
是大神呪 是大明呪 ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ
是無上呪 是無等等呪 ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ
能除一切苦 のうじょいっさいく
真実不虚 しんじつふこ
故説般若波羅蜜多呪 こせつはんにゃはらみったしゅ
即説呪曰 そくせつしゅわつ
羯諦羯諦 波羅羯諦 ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい
波羅僧羯諦 はらそうぎゃてい
菩提薩婆訶 ぼじそわか
般若心経  はんにゃしんぎょう


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以下、意味付き般若心経です。

観自在菩薩(かんじざいぼさつ)
(観音菩薩が、)

行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ)
(深遠な知恵を完成するための実践をされている時、)

照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)
(人間の心身を構成している五つの要素がいずれも本質的なものではないと見極めて、)

度一切苦厄(どいっさいくやく)
(すべての苦しみを取り除かれたのである。)

舎利子(しゃりし)
(そして舎利子に向かい、次のように述べた。舎利子よ、)

色不異空(しきふいくう)
(形あるものは実体がないことと同じことであり、)

空不異色(くうふいしき)
(実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在するものである。)

色即是空(しきそくぜくう)
(したがって、形あるものはそのままで実体なきものであり、)

空即是色(くうそくぜしき)
(実体がないことがそのまま形あるものとなっているのだ。)

受想行識(じゅそうぎょうしき)
(残りの、心の四つの働きの場合も、)

亦復如是(やくぶにょぜ)
(まったく同じことなのである。)

舎利子(しゃりし)
(舎利子よ、)

是諸法空想(ぜしょほうくうそう)
(この世の中のあらゆる存在や現象には、実体がない、という性質があるから、)

不生不滅(ふしょうふめつ)
(もともと、生じたということもなく、滅したということもなく、)

不垢不浄(ふくふじょう)
(よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、)

不増不減(ふぞうふげん)
(増えることもなく、減ることもないのである。)

是故空中無色(ぜこくうちゅうむしき)
(したがって、実体がないということの中には、形あるものはなく、)

無受想行識(むじゅそうぎょうしき)
(感覚も念想も意志も知識もないし、)

無限耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんに)
(眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚器官もないし、)

無色声香味触法(むしきしょうこうみそくほう)
(形・音・香・味・触覚・心の対象、といったそれぞれの器官に対する対象もないし、)

無限界乃至無意識界(むげんかいないしむいしきかい)
(それらを受けとめる、眼識から意識までのあらゆる分野もないのである。)

無無明(むむみょう)
(さらに、悟りに対する無知もないし、)

亦無無明尽(やくむむみょうじん)
(無知がなくなることもない、)

乃至無老死(ないしむろうし)
(ということからはじまって、ついには老と死もなく)

亦無老死尽(やくむろうしじん)
(老と死がなくなることもないことになる。)

無苦集滅道(むくしゅうめつどう)
(苦しみも、その原因も、それをなくすことも、そしてその方法もない。)

無知亦無得(むちやくむとく)
(知ることもなければ、得ることもない。)

以無所得故(いむしょとくこ)
(かくて、得ることもないのだから、)

菩提薩垂(ぼだいさった)
(悟りを求めている者は、)

依般若波羅蜜多(えはんにゃはらみった)
(知恵の完成に住する。)

故心無圭礙(こしんむけいげ)
(かくて心には何のさまたげもなく、)

無圭礙故無有恐怖(むけいげこむうくふ)
(さまたげがないから恐れがなく、)

遠離一切転倒夢想(おんりいっさいてんどうむそう)
(あらゆる誤った考え方から遠く離れているので、)

究境涅槃(くきょうねはん)
(永遠にしずかな境地に安住しているのである。)

三世諸仏(さんぜしょぶつ)
(過去・現在・未来にわたる”正しく目覚めたものたち”は)

依般若波羅蜜多故(えはんにゃはらみつたこ)
(知恵を完成することによっているので、)

得阿耨多羅三藐三菩提(とくあのくたらさんみゃくさんぼだい)
(この上なき悟りを得るのである。)

故知(こち)
(したがって次のように知るがよい。)

般若波羅蜜多(はんにゃはらみった)
(知恵の完成こそが)

是大神呪(ぜだいじんしゅ)
(偉大な真言であり、)

是大明呪(ぜだいみょうしゅ)
(悟りのための真言であり、)

是無上呪(ぜむじょうしゅ)
(この上なき真言であり、)

是無等等呪(ぜむとうどうしゅ)
(比較するものがない真言なのである。)

能除一切苦(のうじょいっさいく)
(これこそが、あらゆる苦しみを除き、)

真実不虚(しんじつふこ)
(真実そのものであって虚妄ではないのである、と。)

故説般若波羅蜜多呪(こせつはんにゃはらみつたしゅ)
(そこで最後に、知恵の完成の真言を述べよう。)

即説呪曰(そくせつしゅわつ)
(すなわち次のような真言である。)

羯帝羯帝波羅羯帝(ぎゃていぎゃていはらぎゃてい)
(往き往きて、彼岸に往き、)

波羅僧羯帝(はらそうぎゃてい)
(完全に彼岸に到達した者こそ、)

菩提(ぼうじ)
(悟りそのものである。)

僧莎訶(そわか)
(めでたし。)

般若心経(はんにゃしんぎょう)
(知恵の完成についてのもっとも肝要なものを説ける経典。)

以上:3,509文字

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