平成28年11月25日(金):初稿 |
○ケヴィン・トルドー著「病気にならない人は知っている」を購入しましたが、野生動物は病気にならないとの以下の記述に惹かれたからです。 本来みなさんの体は、病気にならないようにできている。野生動物と比較して考えてみると驚かされる。野生の動物は決して心臓発作を起こさない。 病気になるのは異常で不自然なことだということをよく認識してほしい。 ガンは体内で発生するものだ。原因は体の外にある細菌やウィルではない。じっさい病気の原因の大半は体の中にある。そして薬は解答にはならない。 野生動物はガンにもならない。しかし、人間の保護下におかれてワクチンを打たれたり、薬や加エ食品を与えられたりすると、人間と同じようにさまざまな種類の病気になる。 野生動物は医者に行かなくても、成年に達したあと、それまでに要した年月の十倍から二十倍も生きる。チンパンジーやゴリラが良い例だ。彼らは処方薬も市販薬も飲まずに一生涯を過ごす。 ○内海聡医師は、フェイスブックで次のように述べています。 よく言われる話として野生動物は癌にはならないというのがあります。そして野生動物は長生きしないから癌にならないのだという論調を並べます。前者はほぼ正しいですが後者は正しくありません。これらは動物学者や獣医さんの受け売りですが、野生動物でも長生きしている動物は当然たくさんいます。でもその動物たちはやはり癌の発生率が人間とは格段に少ないそうです。やはり野生動物がかかる病気の筆頭は感染症、飢餓、老衰や食欲不振に伴うものであって、リウマチでびっこを引いている野生動物もなかなか見かけません。 ○「野生動物は病気にならないと、ある本に書いてあったのですが、そうなのでしょうか?」との質問に獣医師の方の次の回答があります。 結論からいえば「野生動物は病気にならない」は真っ赤っかな嘘です。根本的に身体の造りが飼育動物やヒトと同じですから、同じように病気になります。 「健康」ものの本は突拍子もないことが書かれているものが多いですから、気をつけないといけませんね。 (中略) カラスも200羽ほど解剖しましたが、腫瘍(ガン)が多いことに驚きました。まあカラスはヒトの残飯なども食っているので、純粋に「野生動物」と言っていいかは微妙ですけど。 というわけで、野生動物でも普通に病気する、ということでした。 ○感染症とそれ以外の病気との違い 感染症とは何かというと、一言で言えば「外敵との戦い」 それに対し、感染症以外の病気の原因は「自己内の問題」 自分自身を敵とみなしてしまう膠原病やアレルギー疾患、遺伝子の複製のエラーから細胞の異常増殖が生じるガン、 不摂生な生活から生じる生活習慣病、 生まれたときから遺伝子に異常があり発症する様々な疾患、 などこれらはすべて自分の内部に問題があり敵からの攻撃を受けたわけではない ○感染症とは 環境中[大気、水、土壌、動物(人も含む)など]に存在する病原性の微生物が、人の体内に侵入することで引き起こす疾患 感染症を引き起こすおもな病原体は、ウイルス、細菌、真菌(カビ) 以上:1,258文字
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