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番外編S52- 1- 3小松弁護士昭和52年1月3日の日記

昭和52年 1月 3日(月):初稿 平成17年 1月 8日(土):更新
いよいよ新しい年が明けた。俺にとって(大学4年から数えて)司法試験挑戦4度目の年である。
身も心も引き締めて頑張らなければならない。

昨年、暮れも押し迫ると、勉強に身が入らなくなった。昨日1月2日(日)までほぼ1週間勉強にならなかった。長い休養を取ったと思え。今日から新たなスタートだ。十分に計画を練り直し、焦らず、気負わず、現実を良く考慮に入れて、再出発しなければならない。

昨日、一昨日と既に社会に出た友人達と久しぶりに会った。皆、元気でやっている。各々現状に不満を持っていても、一応独り立ちした安堵の色を持っていた。○藤○一が言った如く俺は未だに何一つ始まっていない。全くの半人前だ。良く自覚せよ。今の状態から一日でもはい出せるように努力せよ。

昨日、○○のM君に手紙を書いた。どうやら真法会に落ち、郷里○○に帰ったらしい。自分の現状を報告した。受験生活は長引く程に気力が衰える。この点、刺激のない田舎での勉強は特に顕著である。

どうやって気力を充実させるか。この点が最大の課題だ。司法試験が難しいのは、試験自体ではない。長期に渡って気力を維持充実させるのが難しいのだ。特に3年、4年、5年目になる程、気力の充実が困難になる。しかしその困難を克服しない限り合格はあり得ない。

しかし、闇雲に気負ってばかりいては失敗する。現実を十分に意識し、その上で対応策を立てる必要がある。
「気負わず!焦らず!要領よく」頑張ろう。

以上:598文字

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