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2018年03月01日発行第216号”弁護士のマネタイズ”

平成30年 3月 1日(木):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成30年3月1日発行第216号「弁護士のマネタイズ」をお届けします。

○「弁護士になりさえすれば、仕事はいくらでもあった」時代は、いつ頃まででしょうか。私の感覚では、私が弁護士になった昭和50年代は、「弁護士になりさえすれば、仕事はいくらでもあった」時代ではなかったような気がします。昭和53年前期司法修習で松戸市の寮生活をしていた時、当時、気仙沼出身で都内で弁護士をされていた方の事務所訪問をしたとき、弁護士の収入なんてこんなものですよと内情を聞き、試験が難しい割りには経済的には合わない仕事だと実感したことを覚えています。

○一般の町弁で「弁護士になりさえすれば、仕事はいくらでもあった」時代とは、サラ金産業が急成長したせいぜい20年位前だったような気がします。ビジネス弁護士と呼ばれる東京・大阪等大都市の一部弁護士が巨額の収入を得る時代になったのは、一般の町弁である私には不明ですが、平成に入ってからと思っています。

○肝心の「弁護士資格をマネタイズする工夫」についての大山先生の具体的アドバイスを聞きたかったところ、今回は「真剣に考える」と記述されているだけで、具体的には何も記述されていません。次号を期待しております(^^)。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士のマネタイズ


私は、他人のブログを読むのが好きです。特に過激な内容が面白いですね。何年か前に炎上したアキさんという人のブログがあります。「社会の底辺の人と関わってはいけません」なんて露骨なことが書いてありました。社会の底辺にいるフリーターや水商売の人などとは、「口きいちゃダメです。仕事一緒にするとか結婚するなんて絶対ダメ。」だそうです。「こんにちは」も言っちゃダメとのことで、そこまで言うか!と感動すら覚えます。その理由は、そういう人たちは、頭が悪く貧乏だからという、身も蓋もないものなんです。当然のことながら、ネットで非常に厳しい批判にさらされていました。

ただ、考えてみますと、もし私の娘が「底辺の人」と結婚すると言ってきたら、やはり一言言いたくなりそうです。このブログは、若い女性への、親身な実戦的アドバイスだと考えれば、納得いく気がします。実際このブログには、「男にもてる女は、すぐにやらせてくれそうな女のことです」みたいな、思わず笑ってしまうアドバイスがいっぱい載っているんですね。

そんな中で、私が一番感銘を受けたのは、「マネタイズは難しい」という記事です。「女性は若くてかわいい時代にちやほやされ、のちに誰からも相手にされなくなる生き物です。」なんて刺激的な指摘から始まり、若い美女でも、それをお金に換える(マネタイズ)するのは、非常に難しいということを説明してくれます。若さもかわいさもスタイルの良さも、それだけなら無料で消費されるだけだっていうんです。お金に換えるには、金持ちと結婚するか、芸能人になるか、あとは風俗関係に行くしかないとのことです。確かにそうかもしれない。そんな中で若い美人が勘違いしてしまうのは、男性にもてて、ちやほやされて、デート代、旅行代などを払ってもらえる「恋愛強者」だからだそうです。

しかし、その程度ではマネタイズとはいえないんですね。美人を生かすには、例えば医者の資格を取って、「美人女医」みたいになればいいと、とても親身なアドバイスがあります。そんなわけで、私も真似して、「弁護士のマネタイズ」について、アドバイスしちゃいます。世の中には、この能力をマスターすれば、それだけでお金になるというものがありますよね。野球やテニスといったスポーツの世界なんかそうです。将棋や碁の世界でも、ただ強くなりさえすれば、確実にお金はついてきます。

教育制度も、明治の昔はこんな感じでした。大学を出る人がほんのわずかしかいない時代には、大学をでたというだけで、当然のようにマネタイズできていたんです。「学士様なら嫁にやろう。」の世界です。ところが、大学が増えて、誰も彼も大学に行くようになると、大卒というだけではマネタイズが難しくなります。一流と言われる大学を出るか、大卒に加えて何か特殊技能を持たないと、大卒という資格をマネタイズできなくなってきたのです。

ということで、弁護士の話です。少し前まで弁護士は、明治のころの「学士様」と同じ立場だったんです。弁護士になるには、メチャクチャ難しい司法試験に合格しないといけません。必然的に、弁護士の数はほんのわずかです。弁護士の仕事は独占業務ですから、弁護士になりさえすれば、仕事はいくらでもあったのです。どうやって客を断るか考えるような状況ですから、マネタイズなど考える必要はありませんでした。

ところが最近、弁護士の数が急激に増えました。大学を出ただけの学士と同じように、弁護士というだけでは、お金にならないのです。「美人の女医」と同じように「何々が得意な弁護士」みたいに弁護士資格をマネタイズする工夫が必要です。これからの弁護士にとって、真剣に考えるときが来ていると思うのです。

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◇ 弁護士より一言

妻は若いころ母親から、「美人じゃないほうが幸せになれるのよ~」と言われたそうです。でも妻は、「もし美人だったら、違う人生が送れたかも。」なんていまだに言ってます。そこで私が、「たとえ美人でも、これ以上の旦那さんと結婚なんてできなかったよ!」と教えてあげたんですね。それでも妻は、「そうかなあ。」と納得いかない様子です。

し、失礼な!もっとも、私ももっとイケメンに生まれさえすればと、ついつい考えてしまうのです。。。
以上:2,419文字

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