平成30年 2月18日(日):初稿 |
<勤務弁護士> 弁護士 畠山拓也(はたけやま たくや) 経歴 昭和57年2月18日生まれ、仙台市出身 平成12年 仙台二高卒業 平成18年 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業 平成21年 東北大学法科大学院修了 平成25年 司法試験合格、司法修習 平成26年12月 弁護士登録、小松亀一法律事務所入所 ご挨拶 1 障害について 私は腎機能に障害があります。 司法試験の受験が思わず長引いてしまった平成24年秋ころ、数年来悩まされていた頭痛や体のだるさを診てもらおうと病院へ行ったところ、検査の結果、慢性腎不全の末期状態との診断を受け、そのため、私にとって最後の受験を翌年5月に控えていた平成24年10月から2ヶ月間ほど入院し、腹膜透析治療を導入しました。 腹膜透析とは、腹腔に透析液を貯留し、腹膜の浸透圧を利用して体内の毒素を取り除く治療です。日に3~4回、自分で透析液の交換をする作業を行わなければならず、日常生活に支障があるため、人工透析の導入時に、内部障害1級の認定を受けました。そして、透析治療を導入後、頭痛等の症状もすっかりなくなりました。それからは腹をくくって受験に専念することができ、平成25年9月に司法試験に合格することができました。 2 病気をきっかけとした転機 病気の発覚は少なからぬショックでした。社会に出る前に障害を抱えることになり、これから先の人生がどうなってしまうのか途方に暮れる思いでした。 しかし、そんな中でも、家族や友人、担当医師や看護士等、たくさんの方の励ましやご協力をいただいて、気持ちを奮い立たせることができました。司法修習中も、行く先々で治療場所の確保や時間の融通等の取り計らいをしていただき、ハンデを感じることなく修習に専念することができました。 何より、当事務所の小松所長との出会いが、私を大いに勇気づけてくれました。小松所長は耳の障害に悩まされながらも司法試験の受験を乗り越え、ベテラン弁護士として人一倍のご活躍をされています。小松所長は並み外れた努力家でいらっしゃるので、私も同じようにとは簡単にはいきませんが、「逆境をバネに何事もなしえる」という希望を頂きました。そして、大変ありがたいことに、病気を通じたご縁がきっかけとなって、平成26年12月に当事務所へ入所させていただくことになりました。 周囲の多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしておきながら、病気になったことが良かったとはとても言えません。ですが、私にとっては決して悪いことばかりではなく、良い方向へ向かう大きな転機になったと思っています。まさに人間万事塞翁が馬とはこのことだと実感しました。 3 弁護士としての希望 身体の障害に限らず、何かしらの困難に直面したとき、自分1人ではどうしようもないことがあると思います。幸い私はたくさんの方々に助けられてどうにかやってこられました。 あのとき私を支えてくれた周りの方々のように、私も弁護士として、お客様が困難に立ち向かう際の一助となれれば幸いです。 もっとも、今の私は弁護士としても、社会人としてもまだまだ未熟で、入所以来日々自分の至らなさを痛感しています。これからも研鑽を重ね、ご依頼者様のお手伝いをする中で、私自身成長させていただきたいと思っています。 どうぞ宜しくお願いいたします。 以上:1,362文字
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