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2018年01月01日発行第212号”弁護士のいろはカルタ”

平成30年 1月 2日(火):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成30年1月1日発行第212号「弁護士のいろはカルタ」をお届けします。

○「弁護士のいろはカルタ」を読んで一番衝撃を受けたカルタは「下戸の建てた蔵はない」です。「アルコール体質検査・飲酒習慣スクリーニングテスト(AUDIT)結果通知書」記載の通り、私は、アルコール体質タイプD型で下戸のため、ビール一杯で顔に出ます。我が家族、事務所スタッフは私以外は全員B型でいわゆる酒飲みです。

○私は、下戸のくせに酒は好きで、晩酌にビール350~500CCかワイン一合を欠かしません。弱いけど好きなのです(^^;)。しかし、お酒の場が苦手で、特にここ20年難聴が進行して補聴器を常用するようになってからは、基本的にワイワイ・ガヤガヤの喧噪著しい飲み会は出ないことにしてます。出席する飲み会は個室と注文を付けています。飲み会は一次会止まりで二次会に出ることは先ずありません。補聴器を付けてワイワイ・ガヤガヤの喧噪著しい場は、地獄の苦しみだからです。

○「下戸の建てた蔵はない」とは、「下戸はお金が貯まらない」との意味と捉えて、私のことを言っているのではと衝撃を受けたわけです。しかし、色々調べると「お酒を飲む飲まないということは収入に対しての支出には全く関係がなく、お金を貯めることができるかどうかは本人の資質や努力次第ということ」とのことで少し安心しました。この歳になってこんなことを心配してもどうにもなりませんが(^^;)。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士のいろはカルタ


新年おめでとうございます。年明けに相応しく、軽いニュースレターにします。「いろはカルタ」です。

いろはカルタには、色々な種類があるんですね。薩摩藩中興の祖、島津忠良公が、5年もの歳月をかけて作られた、いろはカルタなんて凄いです。
いにしへの道を聞きても唱へても
わが行いにせずばかひなし
なんて調子の、ありがたい教訓が並んでいくんです。み、耳が痛いと思う一方、お正月からこんなお説教を読むのは嫌なんです。ううう。。。

というわけで、子供用のいろはカルタです。「犬も歩けば棒にあたる」みたいな感じです。もともとの意味は、犬もむやみに出歩くと棒で殴られるから、おとなしく家にいるようにということだそうです。しかし今では一般的には、外に出ると良いことがあるかもしれないから、家に閉じこもっているなという意味で使われています。こういう、「緩い」ところも、いろはかるたの魅力のように思えてしまうんです。

子供用のいろはカルタにも、いくつものバージョンがあるんですね。同じ「い」でも、「一寸先は闇」とか「一を聞いて十を知る」とかあるみたいです。大阪バージョンのいろはカルタですと、「下戸の建てた蔵はない」なんて面白いものもあります。さすが商人の町だなと感心します。お金は使わないと入らないんですね。このへん、弁護士でも良く理解していない人が沢山いそうです。

そんなわけで、本日は私の好きないろはカルタを紹介していきます。私の一番好きなのは、「子は三界の首枷(くびっかせ)」ですね。「三界」は輪廻転生を繰り返す、全ての世界を意味するそうです。いつになっても、親は子供の面倒を見ないといけないので、本当に大変です。子供の犯した刑事事件の後始末を、何度も何度もするご両親など、うちの事務所でも対応したことがあります。

論より証拠」なんて、弁護士向きのカルタです。裁判でも交渉でも、証拠が必要なんですけど、そんなに簡単に用意できないのが通常です。証拠は弱くても、依頼者から「自分の言う通りで絶対間違いないんだから、しっかり主張してくれ。」なんて言われると、なかなか断りがたいところもあるのです。私なんかも、「証拠より論」みたいな活動をよくしてしまいます。

仏の顔も三度」なんてありますが、考えてみますと、3回までは許してもらえるんですね。電車内での痴漢事件なんか、少し昔はかなり処罰も軽かったですね。3回くらい罰金刑になったなんて人もいました。それに比べると、いまは相当厳しくなっています。1回目で罰金刑。2回目で正式裁判で、執行猶予付きの判決。3回目で刑務所に行くことになるのが普通です。時代に合わせていろはカルタも、「仏の顔も二度」に変更したほうが良いのかもしれません。(あ、アホか!)

骨折り損のくたびれ儲け」というのは、どんな仕事でもいえることなんでしょうね。弁護士の仕事でも、沢山の事例を調査して、多くの資料を集めて、実際に使うのはほんの一部です。骨折りを惜しむ人には、ろくな仕事ができないと、自分に言い聞かせます。

閻魔の色事」なんて、面白いですね。閻魔大王のように謹厳実直そうな人でも、男女の関係は別物ということでしょう。こちらも、時代の流れにあわせて、「政治家の色事」とか「弁護士の不倫」みたいな形に変わっていくのかもしれません。(そんな馬鹿な。。。)

今年の正月は、久しぶりに子供といろはカルタで遊びたいと思います。
本年もよろしくお願い致します!

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◇ 弁護士より一言

新年早々、高校生の娘が、1年間の海外留学に出発します。行く前から、すっかり外国かぶれになってます。先日、食事のときに笑って吹き出してしまったんですね。すると、すかさず娘が、「パパ、汚い!日本ならともかく、外国なら許されないよ。」なんて生意気なことを言います。

外国ならどうなるのかと聞いたところ、「パパは、ダーティージローって呼ばれちゃうんだよ!」とのことでした。おまえは、ルー大柴か!娘が戻るのを待つあいだ、クリーンジローと呼ばれるように頑張っていきたいと思うのでした。
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