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平成28年 3月17日(木):初稿 |
○横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成28年3月16日発行第169号「弁護士の千夜一夜」をお届けします。 ○3月16日は大山先生の53歳の誕生日とのことで、誕生日おめでとうございます。記念すべき3月16日から1日遅れでの紹介をお詫び申し上げます。弁解すると大山先生のニュースレターが数ヶ月前から、突然、Hメールに分類されて「あそこがビンビン」とか「75歳で90分3発の男性」なんてメールと並んで迷惑フォルダに入るようになりました。何度も「迷惑でないメールとして学習」ボタンを押して通常メールに戻すのですが、翌月には迷惑メールフォルダに戻ります。 ○16日は大山ニュースレターの日を失念し、3月16日は難しい交通事故事件の証拠調べのため東北地方ハズレの某県某支部裁判所に出張のため某県某市の某ホテルに居てHPネタ集にあった調査済み判例紹介を掲載してしまいました。いつも15日に配信される大山ニュースレターが配信されなかったからです。 ○3月16日の夜、某市からの帰りの新幹線でノートパソコンを開いてネットを見ているうちに、今日は16日だったと気づき、慌てて迷惑メールフォルダを見たら、3月15日午後8時17分に「あそこがビンビン」と言うメールの上に配信されていた大山ニュースレターを発見し、通常メールに戻して受信しました。 ○大山ニュースレター、いつも発想の豊かさと文章の巧みさに感心しながら、楽しみに見ていますが、今回も実に楽しく、今回も「この野郎!」と思うほど巧みに終了して、次回に期待を持たせています。「弁護士より一言」も楽しみですが、あと35年間、88歳まで続けるとのことです。大山先生より12年早く生まれた私は、その年の3月16日は生きていれば99歳です。大山先生の米寿祝いパーティーに参加したいところですが、生まれつき心身軟弱な私は先ず無理で、あの世からお祝いいたします(^^)。 ******************************************* 横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作 弁護士の千夜一夜 有名な千夜一夜物語を説明するのも気が引けますが、アラビアの王様の話しですね。名君だった王様が戦争から帰ると、王妃が沢山の男たちと浮気をしていることを知ります。絶望して家出した王様は、美女を引き連れた、魔人に出会います。天地を割るほどの魔人の力に王様は腰を抜かしまが、魔人が昼寝を始めると、美女は王様を誘惑し始めます。 「ああ、こんなにも凄い力を持つ魔人でも、女には裏切られるんだ!」と悟った王様は、国に取って返すと王妃と男たちを皆殺しにします。その後、毎晩一夜を共にした生娘を、翌朝殺し続けるんですね。そんな中、大臣の娘シェエラザードが志願して王のもとに行くところから、千夜一夜物語は始まります。 シェエラザードは毎晩王様に、とても面白い話をします。さらには、翌日に期待を持たせるようにして話を終えるものですから、続きを知りたい王様は、シェエラザードを殺せないわけです。 千夜一夜物語には、「船乗りシンドバッドの冒険」「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」みたいな超有名な話が沢山あります。しかしそれ以外にも面白い話がてんこ盛りです。例えば私の好きな話には、こんなのがあります。(記憶で書くので、少し違うかもしれませんが。) まだ若い男たちが、何もしないでぼーっとして過ごしているところに、主人公がやってきます。主人公は、それらの男たちが、何だってぼーっとしているだけなのか疑問に思い、謎を探るうちにある館にたどり着きます。そこには31の部屋があり、各部屋には凄い美女がいて、毎晩一部屋ずつ訪れることができますが、最後の31番目の部屋にだけは、絶対に入ってはいけないと言われます。各部屋の、さまざまな美女たちと過ごすのはとても楽しいのですが、主人公は好奇心を押えられなくなるのです。まあ、私でもきっとそうなりますね。 そこで、31番目の部屋を開けると、沢山の男たちがぼーっとしている場所に飛ばされてしまうのです。主人公も、他の男たちと一緒に、ぼーっとして過ごすことになるという話しです。なかなか深い!(まあ、他人事だと思うと、「次いけよ。次!」と言いたくなりますが。)私が7年前にニュースレターを始めたきっかけは、それまで顧問先との関係が、十分にとれていなかったと反省したことです。面白いニュースレターを送り続ければ、顧問弁護士として長く皆さまとの関係強化ができるのではと考えたのです。 その意味では、王様との関係強化のために夜話を始めたシェエラザードと同じですね。シェエラザードも、中には手を抜いたとしか思えない話があります。よくこれで殺されなかったなと思いますが、それまでの面白い話への信頼があったのでしょう。まず信頼を作れば、その後少しくらい失敗しても大丈夫というのは、弁護士としても非常に大切な教訓だと理解しました。(おいおい!) シェエラザードは、翌日に話をつなげるのがとてもうまいのです。一つの話しが終わると、「今回の魔人の話しは、明日の3つの林檎話しに比べると、全然大したことありませんわ。」なんて言います。(それを聞いて、翌日を楽しみにする王様も、ちょっとチョロイ気がします。そんなんだから、王妃にも裏切られたのではと、余計なことを言いたくなります。。。) ということで、次回4月1日号のニュースレター「弁護士のエイプリルフール」は、これまでのニュースレターより、数倍面白いんです!お楽しみに。 ******************************************* ◇ 弁護士より一言 本日が、私の53歳の誕生日です。46歳の誕生日に、ニュースレターを始めましたので、まるまる7年間続けてきたことになります。ようやく169号まできました。ここまで来たら、シェエラザードを見習って、1001号まで続けようと決意したのです。 1001号を出せるのは、あと35年後で、生きていれば私は88歳の米寿です。そのときには、盛大なパーティーをやりますから、こちらもお楽しみに! 以上:2,540文字
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