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| 平成22年11月29日(月):初稿 |
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○平成２２年１１月２８日、午前１１時３０分エジプト航空機で無事成田空港に帰ってきました。丁度１週間の旅でした。始めは長いようでも、終わってみればアッという間でした。桐師匠【多遊】さん作成超便利な桐HPB画像処理フォームのお陰で,毎日平均１５０枚ほど撮影したデジカメ写真を１行４列刻みで、一コンテンツ数十枚ずつ、毎日、このＨＰに掲載することが出来ました。 ○事務所旅行での、海外行きは、香港、韓国、ハワイ、ケアンズ、ラスベガス等、スペイン、イタリアに次いで８番目にエジプトを選びましたが、カルチャーショックという意味では、今回のエジプトが最も強烈でした。水滴がついた生野菜が食べられないとの事前情報で、食事時には、皿やスプーン、フォークまで殺菌ティッシュで丁寧に拭く参加者が多く、このシーンを見るだけで、食事が不味くなる感がしました。 ○それほど衛生事情が悪いと喧伝されているためです。確かに我が旅行グループ６名内２名が、３日間と２日間、腸の調子を崩したとのことです。幸い私は、胃腸の調子を崩すことはありませんでした。エジプト夕食４日目の中華料理でニンニクが強烈に感じたため、食後、用心のため準備していたビオフェルミンを１袋だけ飲みましたが、調子を崩すには至りませんでした。同行者最高齢で旅行中８２歳の誕生日を迎えたＡさんは事前情報を気にすることなく生野菜もモリモリ食べていましたが、なんともありませんでした。出された食事を殆どを平らげたのがＡさんだけで、流石に戦前生まれは頑丈です。 ○エジプトで受けたカルチャーショックは、タイムスリップ感でした。先ず驚いたのが街中がゴミ捨て場になっていることで、至る所にゴミが散乱し,特にひどいのは川縁で、ゴミがうずたかく積まれているところで、釣りをしていることです。川の水も相当汚染されていると思われるところ、ここで釣った魚が食料になっています。廃棄物処理法は整備されていないようです。 ○次に驚いたのが建物です。日本で言えば,出来高５割位で、足場が組まれた工事用シートで覆われているはずの未完成建物の多くがそのまま放置されています。人が住んでいるだろうかと不思議に思って見ると洗濯物が干されており、日本ではとても人が住める建物ではないところに、人が住んでいるようでした。現地ガイドさんの,エジプトは雨が年２，３回位しか降らないので天井不要で、天井のない建物が多いとの説明に納得しました。天井だけでなく、窓もただくりぬいているだけで、ガラス戸がありません。数階建てのビルも屋上の柱と内部の鉄筋がむき出しになっているものが多くありました。日本で言えば違法建物が平然と多数放置されており、建築基準法も整備されていないようです。 ○更に驚いたのが交通事情です。カイロ市内の道路の多くに自動車で溢れているのに、交差点でも信号が殆ど見当たりません。交通整理のお巡りさんはいるようですが、殆ど自動車が道路状況を判断して動いているようです。２車線の道路に３列に自動車が並んで走行しており、車線表示の意味がありません。しかし、車線表示があれば良い方で、ちと郊外に行くと広い道路に車線表示もなく、好き勝手に走行しています。横断歩道も殆ど見かけず、歩行者は，自動車の合間を縫うように素早く横断しています。事故が頻発しておかしくない状況ですが、事故は見かけませんでした。道路交通法も整備されていないようです。 ○カイロからアレキサンドリアまで特急列車を利用しましたが、駅構内もゴミが散乱し、人々はゴミの散乱を全く気にしていないようです。また運行している列車も相当古い汚いものが多く、列車運行時刻も当てにならないとのことです。走行している自動車にも日本で言えば昭和３０年代のポンコツでは思われるものが多くありました。 ○要するにエジプトの現代は、日本で言えば１００年以上前のレベルではと感じました。これに対し５０００年、３０００年前のエジプトは、ピラミッドを始めとする高度の技術を有する建築物を建築し、縄文・弥生時代と思われる時代の日本より遙かに高度な文明を誇っていました。エジプトから帰った当日夜龍馬伝最終回を見ましたが、明治維新僅か１５０年で、ここまで高度の文明社会を築いた日本の凄さも実感出来ました。現地ガイドさんは、エジプト社会が遅れているのは、政治体制、特に指導者層にあるようなことを言っていましたが、日本についても色々考えさせられる旅行となり、世界・日本の歴史に対する勉強の必要性を実感して帰ってきました。刺激を受けるという意味では大変有意義な旅行でした。 以上：1,876文字
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