平成22年 5月27日(木):初稿 |
○平成22年5月26日は、私自身の記憶としては初めての仙台弁護士会登米法律相談センタークレサラ無料相談担当でした。平成17年6月4日初稿の「登米法律相談センター担当僅か1件のみ」に記載したとおり、宮城県登米市には、仙台地方裁判所登米支部がありますが、平成17年当時、弁護士は一人もいなかったため、平成10年頃、弁護士過疎対策の一環として登米法律相談センターが設立され、毎週水曜日の午前10時30分から午後3時30分まで登録弁護士が交代で有料法律相談を担当していました。 ○この仙台弁護士会登米法律相談センターの法律相談担当は、平成19年頃までは、年2回程度ありましたが、弁護士数が増えた平成20年からは年に1回以下になっており、これまで10数回は担当しています。クレサラ無料相談と銘打った後の担当は初めての記憶ですが、多重債務相談が激減している近時の状況で、果たして相談者がいるだろうかと思って臨みました。 ○案の定、平成22年5月26日の相談では、多重債務は1件もありませんでした。幸い一般の有料相談が1件だけありましたが、受付女性の話では、多重債務も一般事件相談も全て相談件数は激減して久しいようなことでした。平成17年6月4日初稿の「登米法律相談センター担当僅か1件のみ」にも「多いときは7,8名の相談者が訪れ結構忙しかったのですが、最近は相談者数がめっきり減っていると言うことで、昨日は、僅か1名でした。」との記載が見られ、5年前から減少傾向があったようです。 ○その理由の第1は、数年前に登米市常駐の第1号法律事務所が出来、1,2年前に第2号が出来、長らく弁護士不在であった登米市に弁護士が2名常駐するようになったこと、第2は、多重債務事件そのものが相当程度減少しているところに、都会の弁護士がTV・ラジオ等で派手な宣伝を打って、地方の多重債務事件も取り扱うようになっていること等が考えられます。 ○当事務所における債務整理事件数(事業整理も含むが過払事件は除く)は、ほぼ正確に統計を取るようになった平成13年以降は、平成13年48件、平成14年86件、平成15年107件、平成16年80件、平成17年88件、平成18年99件、平成19年98件、平成20年83件、平成21年62件、平成22年(5月まで)17件と、平成19年までは年間100件前後だったものが、平成20年以降確実に減少傾向にあります。 ○多重債務事件だけでなく過払返還請求事件を含む金銭貸借事件、男女問題事件、相続事件等全般的に事件数は平成20年から減少傾向にあり、唯一増えているのは交通事故事件だけです。事件減少と共にHP経由で受任する事件の割合が増えており、HPがなかったらどうなっていたか不安になると同時にHPの宣伝効果を改めて見直しています。当事務所HPは「自己満足」第一主義で、宣伝・広告を銘打ったものではありません。それでも宣伝効果があることを考慮しHPでの宣伝強化の必要性を実感しているところです。 以上:1,233文字
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