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受験時代のもう1人の恩師に対する図々しお願い

平成21年 8月 9日(日):初稿
○繰り返し記載していますが、私は,司法試験受験時代、昭和50年10月から、当時司法試験に合格したばかりで埼玉県に住んでいたUさんから論文式試験の通信指導を受け始め、昭和52年6月の初めて受験する論文試験直前まで2年7ヶ月の間に合計100通の論文問題を提出頂き懇切・丁寧な添削指導をして頂き、このUさんの通信指導が合格の最大の原動力となりました。

○Uさんは、郷里気仙沼高校の先輩O弁護士の受験仲間で、先に合格されたO弁護士から紹介されたのですが、実はO弁護士からは、その受験仲間でUさん合格の1年後の昭和51年秋に合格したMさんも指導者として紹介され、昭和51年秋からは、Uさん、Mさんの2人の合格者(当時は2人とも司法修習生)から論文指導を受けました。Mさんからは昭和51年10月から翌昭和52年4月まで7ヶ月間で50通の論文問題を頂き、Uさんと同様に懇切・丁寧な添削指導をして頂き、これまた合格への大きな原動力になりました。

○そのMさんに、昭和52年2月に論文問題追加出題のお願いをした私の手紙の控えが取ってありました。中身を見ると、本来、謙虚で控えめで何より慎み深いはずの私が、かなり図々しいお願いをしており、当時の必死な状況が良く判り、私の人生データベースの一つとして蓄積します。

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前略
 今週より、いよいよ択一にそなえて憲民刑に専念しております。余裕があれば、商法等のつぶし残した論点整理もしたいとは思っていますが。

 Mさんに特に弱いと指摘された刑法につきいかに攻略するか考えました。在学中は、講義を担当された荘子先生の人柄が好きで、刑法は、三科目中最も好きだったのですが、一昨年春、気仙沼に帰って、講義が聴けなくなってから、ついつい遠ざかりがちでした。民法憲法も特に弱かったので、こちらに力を入れたからでした。それで呼んだ参考書も刑法が最も少ない結果となりました。

 そこで、今後刑法にも力を入れることにし、重要論点につき、参考書等も利用し、よく考え、論文対策も兼ねた勉強をするつもりです。そこで又又図々しい御願いがあります。刑法につきMさんのお考えで特に重要と思われる問題をあと8題程追加出題御願したいのですが。Mさんには、すでに40題も出題いただいてます。この上、出題願うのは、いくらなんでも図々しいのではないかと迷いました。

 しかし、地方で独学でやっていると、どうしても、東京でモマれながらやっている受験生に劣るだろうという不安感がぬぐえません。この不安感を少しでも、ぬぐうべく、Mさんのご指導をあおぎたく、図々しいと思われるのを覚悟で御願いすることにしました。できれば、次回の添削論文返送の際、問題送付願えれば幸いです。3月中に八題書きあげたいもので。
 *・・・事例式4題、「ーテーマ」につき論ぜよ式4題(ex:「被害者の承諾」)御願い致します。

 Mさんの担当された債権総論、択一不合格で採点されませんでした。一応解説を参照し、自分で添削しております。そして、真法会の採点基準(他の問題の採点からの推測での)で、第1問、第2問とも24.5と予想しました。

 第1問につき、一通りの論点はつかんでおり、論述の順序も解説通りですが、根拠が弱いので24.5と予想しました。
 第2問は、一応の論点はつかみ、論述も解説と同様に運ばれています、ただし個々の論点につき追っこみ不足で理由づけも弱く、504条も忘れており、かなり減点されそうです。しかし、自分では、この問題はかなり難しいと思い、相対的には、24.5位はつくのではと予想しました。Mさんの採点基準でいくと、両問とも24どまりの様な気がします。そこでMさんに採点を御願い致します。なおMさんの解説に対する疑問をしるしておきましたので御教示下さい。

 私は、Mさんの担当された第2問は随分難しいと感じました。客観的にはどうなのでしょうか。

 真法会答練はすでに12回終了しました。早いものです。一応全回提出しています。Mさんの担当の12回、論文は民訴法でしたので択一のみ提出しました。随分難しいと感じました。すでに4回択一で落とされてます。まだまだ落とされそうです。全くイヤになります。

 択一不合格で採点されない論文は、合格体験記により担当助手の住所がわかった分、直接郵送して採点御願いしています。この際図々しくやるつもりです。

 Mさんの添削文、熟読してますが疑問も生じます。昨年、Uさんに、択一終了後、発表前に福島のO弁護士さん宅で、お目にかかり、直接疑問点その他、司試に関する情報、心構え等についてのお話を伺うことができ大変有益でした。

 そこで今年は、Mさんに直接お目にかかって御礼申しあげたく又お話が伺えれば幸いです。実は、東京に姉夫婦がおりますので、択一終了後、発表前に上京し、Mさん宅にお伺いしたいのですが。Mさんの都合はいかがでしょうか。もし御都合がよろしければ、直接御目にかかってのご指導がいただければ幸いです。
 では、宜しく御願い致します。
                                                                      敬具 

M 様

                                                                  小松 亀一
  昭和52年2月18日(金)

P.S.
 論文につき、真法会の解説同封致します。すでに送してあるいずれかの返信用封筒に同封して返送して下さる様、御願い致します。


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