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何でもランキング 「夫・妻に望む振る舞い」

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平成18年 7月 2日(日):初稿
○以下は,NIKKEIプラス1の平成18年7月1日号トップページからの引用です。

  〈妻が夫に望むこと〉
1 自分がしたことに感謝の言葉をかけてくれる      606
2 決断力を持ち家庭を引っ張ってくれる         374
3 話をよく聞いてくれる                362
4 結婚式、誕生日など記念日を忘れない         312
5 いつも機嫌良く笑っていてくれる           296
6 興味のない話題でも積極的に会話に付き合ってくれる  288
7 作った料理をおいしいと言ってくれる         256
8 子どもとよく遊んでくれる              250
9 悩みでもなんでも話してくれる            248
10 バリバリ働いて稼ぎを増やしてくれる         242

  〈夫が妻に望むこと〉
1 いつも機嫌良く笑っていてくれる           472
2 自分がしたことに感謝の言葉をかけてくれる      408
3 家計を上手に切り盛りしてくれる           344
4 家をきれいに掃除してくれる             276
5 悩みでもなんでも話してくれる            258
6 趣味に没頭する時間を与えてくれる          244
7 自分の親を尊重し仲良くしてくれる          234
8 スキンシップを心がけてくれる            230
9 上手に部屋を片付けてくれる             226
10 興味のない話題でも積極的に会話に付き合ってくれる  216


【調査方法】 調査会社のインフォプラント(東京・中野)を通じ、全国の既婚男女各500人に「結婚相手を見直すことができる行動」を6月上旬にインターネットでたずねた。年齢構成は20代、30代、40代、50代以上が4分の1ずつ。編集部で作成した40項目の選択肢の中から、最大10個を選んでもらい集計(自由記入あり)。 選択肢には男女上位10位以内にランクされたもののほか「まめに愛情のある言葉をかけてくれる」「ギャンブルをやめてくれる」「子どもの教育について積極的にかかわってくれる」「たまには1人で外出する時間をくれる」「地域の社会貢献活動に積極的に参加してくれる」といったものなどを提示した。

 毎日一緒に暮らす夫婦なら、ぜひパートナーの相手からよく思ってもらいたいもの。そのためには何をしたらいいのか。20代以上の既婚者に「こうしてくれれば、相手を見直すことができるのに」という、伴侶に望む振る舞いについて聞いた。
 女性が回答した、夫に望むことの1位は「自分がしたことに感謝の言葉をかけてくれる」。そんなことでいいのか、と驚く男性は多そうだ。しかし「たまに感謝の言葉と家事を手伝ってくれるので、やる気が出る」(30代女性)と、効果は大きい。

 話題の脳科学者、茂木健一郎さんは著書「脳の中の小さな神々」などで「うれしさは脳内物質ドーパミンを出させる」とする。ドーパミンは「気持ちよさ」につながる。感謝の言葉がごほうびとなるわけだ。

 第2位は「決断力を持ち、家庭を引っ張ってくれる」。ただわがままに振る舞うのではなく、あくまでも家庭のリーダーシップをとれることが条件。「近所ともめたとき、代わりに前面に立ってくれた」(20代女性)「子どもが感情的になったときにも、冷静に話を聞いてくれた」(30代女性)と、ビジネスにも通じるリーダーぶりが好評のようだ。

 一方、男性が回答した妻に望むことの1位は「いつも機嫌良く笑っていてくれる」こと。「夫婦げんかの翌日、帰宅時に笑って迎えてくれた」(20代男性)「職を失いそうになったときに励ましてくれた」(30代男性)など、女性の笑顔を心の支えにしている男性は多い。

 妻に望むランキング3位、4位、9位に入り全体に目立ったのが家計の切り盛り、掃除、片付けなどの家事関係。男性も家事を分担するのが普通の時代だが、まだ、妻に上手な家事を期待する男性が多いことがうかがえる。やや意外なことに年齢層による差はなく全年齢層にわたって、それぞれ3割程度の男性がこの項目をあげた。

 男性と女性で大きく違いが出たのが男性6位の「趣味に没頭する時間を与えてくれる」。女性では10位以内に入らなかった。家庭や育児へ参加することの重要性を頭の中では理解しつつも、1人で遊んでいたいところもあるという、そんな夫の姿が見て取れる。

 男性で7位の「自分の親を尊重し仲良くしてくれる」も女性では11位以下だった。

 「プラス1」読者に多い30代に絞ってランキングを見てみると、一部に明確な違いが表れた。

 30代女性が夫を見直すことの3位に入ったのが「子どもとよく遊んでくれる」こと(全年齢では8位)。子育て中の母親が多いであろう世代ならではの選択である。こどもの城小児保健部の臨床心理士植松紀子さんは「夫にも子どもを理解してもらいたい、またちょっと自由な時間が欲しい、という母親の願いのあらわれ」とみている。夫婦の間にはまだ埋めるべきギャップがありそうだ。

明るい表情できちんと会話
 伴侶に求める振る舞いについて、専門家はどう見るのか。「夫婦を長続きさせる会話術」などの著書があるスリーマインド教育センター社長の津田妙子さんはまず男性に向けて「感謝の気持ちをあらわすには表情から」という。

 年齢が上がると顔の口角が下がり、普通にしていてもムスっとした表情に見えることがある。積極的に表情筋を鍛え明るい表情を作るのがいい、とすすめる。

 妻に向けては、ほほ笑みつつ聞き上手になることをすすめる。帰宅した夫に向けて一方的にまくし立てるだけではダメ。コツは「クエスチョンマークの付く会話をすること」。「今日は雨がひどかったんじゃない?」など会話を引き出す努力をした上で、言いたいことを言うのがカギだ。
以上:2,444文字

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