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説得しない弁護士を自認

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平成14年 7月15日(月):初稿 平成16年10月23日(土):更新
ところで弁護士は、依頼者を説得できて初めて一人前であると良く言われます。私も、10年前まではそれを信じて、疑っておりませんでした。

しかし、今は、その考えは不遜であると思っています。私は、例えば、和解をするかどうかについて、依頼者を説得するなんてそんな不遜なことは絶対に致しませんと公言しております。
弁護士は専門家としての情報を提供するのが仕事であり、それで十分である、それを越えて依頼者を説得するなどの大それた考えを持っておりませんと断言します。

最終的に決めるのは依頼者ご本人です。最終的に決めるに当たって疑問点は余さずご質問下さい、可能な限りお応え申し上げます、但し、決めるのはご自分で十分にお考えになって、ご自分がそう決めることに心から納得したならご決断下さい、ご自分で納得できなかったら、後で後悔しますので、無理に決めない方がよいですよ、とまで言います。
但し、判決になったからと言って、貴方の希望通りになる保証は全くありません、と付け加えることを忘れませんが。
以下、このように考えるに至った失敗談を披露します。
以上:458文字

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