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平成12年 6月 1日(木):初稿 平成17年 1月 8日(土):更新 |
■始めに 感情と理屈についてくどくど述べてきましたが、今回は感情と理屈の関連についての男女比を考えてみます。 先ず私が弁護士となって10年目に離婚事件の相手方男性に送った手紙を披露いたします。 ■当職は弁護士となってまだ10年目の若輩弁護士ですが、この間直接間接に何十組もの破綻した夫婦を観てきた感想を述べさせて下さい。 第一の感想は、怒った女は本当に“こわい”ということです。 女が我慢を重ねたと(本人は思って)、一旦離婚を決意すると実に強く、かつ残酷になります。 男がいくらやり直しを懇請し、あるいは離婚になった場合の窮状を訴えても女はそんな男を一顧だにしません。私は女性の側に立つことが多いのですが、自分の依頼者ながらなんと“ こわい”人だ思い、相手方の男性に同情したくなることがよくありました。 第二は、女に理屈は通じないということです。 女は“嫌だ”という感情を一旦もったらどんな正当な理屈を並べたてても、“ いやなものは嫌”で理屈による説得は何の効果もありません。子供のため、家族のためなどの理屈での説得は、“嫌な”感情を増幅させることはあっても、減少させることはありません。 第三に女は変わり身が鮮やかなのに対し、男はグズグズしていることです。 女は決断するまで時間がかかりますが、一旦決断するともはや過去をふり返りません。男は決断は速いのですが、決断しても過去にいつまでもこだわります。 第1から第3までは全て関連しており、結論として離婚紛争時の精神面においては女の方が男より強く逞しいのです。 ■女性からお叱りを受けそうですが、この感想は弁護士22年目になった今も全く変わりません。私は男女の闘争を見て、「女々しい」という言葉は男を形容する言葉であることを実感しております。昔から人は「女々しい」のは男だと良く知っていたのかも知れません。 (平成13年 9月 2日記) 以上:784文字
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