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アナザーストーリーズ”豊田商事事件~時代が生んだ悲劇~”鑑賞雑感

令和 4年12月 3日(土):初稿
○いつも午後9時前には就寝するのですが、令和4年12月2日(木)は、午後9時開始NHKニュースウォッチ9でのサッカーのニュースを見てしまい、ダラダラ最後まで見たら午後10時になるとアナザーストーリーズ「豊田商事事件~時代が生んだ悲劇~」が始まり、番組冒頭ナレーションで「あれから37年、豊田商事事件の真相が明らかになる」と始まり、何か新しい情報が出てくると思って、最後まで鑑賞してしまい、結局、就寝時刻がいつもより2時間も遅くなってしまいました。

○番組は豊田商事の永野一男会長が刺殺された昭和60年6月18日の永野会長自宅前報道陣でごった返していた状況から始まり、途中で出てきた2人の殺人犯にインタビューを試みた毎日新聞記者記者や刺殺直後の血まみれの永野会長の姿を撮影しフォーカスに掲載したカメラマンのインタビュー回答が放映されました。

○昭和55年4月に弁護士登録した私にとって昭和60年6月18日は、弁護士登録5年目、独立自営開始3年目でサラ金事件等消費者関連事件を多く扱っており、豊田商事事件も仙台弁護士会にできた弁護団の一員となって被害者の相談等に当たっていたため永野会長刺殺事件には大変なショックを受け、その当時のニュース報道やフォーカスの永野会長の血まみれの写真記事等良く記憶に残っています。

○この事件後、豊田商事に関する報道は盛んになされて、永野会長の経歴や豊田商事の悪徳ペーパー商法が詳しく報道され、特に記憶に残っているのが永野会長の葬儀状況で、豊田商事社員によって広い葬儀会場が準備されましたが、会場はガランとして殆ど出席者が居なかったことが印象的でした。刺殺した2人の刑事事件の進展状況も逐一報道され、当然、実刑となったことやその背景の憶測も盛んに報道されました。

○豊田商事は永野会長刺殺後、被害者弁護団によって債権者破産申立がなされ、破産宣告を受け、大阪弁護士会の中坊公平弁護士が破産管財人に就任し、殆ど財産が残されていなかった豊田商事の財産回収に努め、高額給料受領社員から給料返還から、架空利益に課税した税金の取り戻しまで行い、最終的に10%配当を実現しました。

○この種事件は殆ど配当がないのが常識で、10%配当実現は奇跡的なもので、中坊破産管財人でなければ実現しなかったと言われました。中坊氏は隠された豊田商事財産探しで全国を飛び回り、仙台に訪れたときは、仙台弁護団の一人として、中坊氏を私が当時使用していた日産サニーに乗せて彼方此方案内して回り、話し好きの中坊弁護士からその自動車の中で色々な話しを聞かされてスッカリ中坊ファンになりました。

○肝心のNHK番組「あれから37年、豊田商事事件の真相が明らかになる」ですが、最後まで鑑賞しましたが、永野会長刺殺時の所持金は711円、両親離婚後叔父に育てられ中学卒業後トヨタに就職したことなど、結局、既に報道され尽くしたことばかりしか放映されず、なんだこれは、料金返せと言いたくなるような内容で終わりました。料金は払っていませんが(^^;)。
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