平成19年 2月 7日(水):初稿 |
○「裁判所データブック紹介ー財団法人判例調査会」で、「全体的に裁判所事件は平成15年をピークに減少傾向にあり、今後、弁護士数はこれまでに比較し、毎年飛躍的に増加するので、今後の弁護士職域の確保が必要です」と、述べました。 ○そこで気になる弁護士の収入状況ですが、2006年版弁護士白書を入手して、確認したところ、やはり、同白書2004年版での平成15年弁護士収入実態調査時より、平成17年弁護士収入実態は、減少しておりました。但し、その減少の程度は、裁判所事件数の減少程度よりは小さいように感じます。 ○「弁護士はお金持ちか否か-弁護士収入実態」で紹介した同白書2004年版の平成15年弁護士収入実態を以下に再掲載します。尚、データは、いずれも札幌・仙台・香川・福岡・広島の高裁所在地の弁護士会所属弁護士のものです。 平成15年弁護士の収入(経費控除前の総売上) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会221名換算数、累計) 2000万円未満 26.4% 26.4% (63名、 63名) 2000万円~4000万円32.9% 59.3% (78名、141名) 4000万円~6000万円15.8% 75.1% (38名、179名) 6000万円~8000万円 7.8% 82.9% (19名、198名) 8000万円~1億円 5.1% 88.0% (12名、210名) 1億円以上 4.5% 92.5% (11名、221名) 未回答 7.5% 平成15年弁護士の所得(経費等控除したもの) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会221名換算数、累計) 1000万円未満 25.9% 25.9% (62名、 62名) 1000万円~2000万円33.4% 59.3% (80名、142名) 2000万円~3000万円17.9% 77.2% (43名、185名) 3000万円~4000万円 6.8% 84.0% (16名、201名) 4000万円~5000万円 4.0% 88.0% ( 9名、210名) 5000万円以上 4.8% 92.8% (11名、221名) 未回答 7.3% ○これに対し、同白書2006年版の平成17年弁護士収入実態は以下の通りです。 平成17年弁護士の収入(経費控除前の総売上) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会243名換算数、累計) 2000万円未満 34.3% 34.3% (83名、 83名) 2000万円~4000万円28.3% 62.6% (69名、152名) 4000万円~6000万円12.5% 75.1% (30名、182名) 6000万円~8000万円 7.0% 82.1% (17名、199名) 8000万円~1億円 4.7% 86.8% (11名、210名) 1億円以上 3.3% 90.1% ( 8名、218名) 未回答 13.0% 平成17年弁護士の所得(経費等控除したもの) 金額 割合 累計 (仙台弁護士会243名換算数、累計) 1000万円未満 32.2% 32.2% (78名、 78名) 1000万円~2000万円30.6% 62.8% (74名、162名) 2000万円~3000万円13.8% 76.6% (36名、198名) 3000万円~4000万円 5.7% 82.3% (14名、212名) 4000万円~5000万円 1.7% 84.0% ( 4名、216名) 5000万円以上 1.7% 85.7% ( 4名、220名) 未回答 14.0% 以上:1,487文字
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