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谷清司弁護士著”ブラック・トライアングル”紹介

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平成22年 8月27日:初稿
○示談代行保険による損害保険会社の交通事故被害者との示談についての実態を生々しく暴いた元保険会社顧問の谷清司弁護士著作”ブラック・トライアングル”があります。交通事故による損害賠償事件については示談代行保険により加害者側に保険会社示談代行員が関与して大部分の事件の示談契約を締結しています。この示談代行制度の問題点については、様々な問題点があることを当HPでも繰り返し指摘してきました。

○私は、保険会社側の仕事は一切したことはなく、内部から保険会社の仕事ぶりを見たことはありません。谷清司弁護士は、弁護士資格を得て最初に入所した事務所が損害保険会社の顧問を務めていたため、弁護士1年生から保険会社側の示談代行の仕事をして、保険会社の示談代行制度による仕事の内実を見てしましました。そのとき「果たして本当に自分はこんな仕事をするために弁護士になったのだろうか?疑問と良心の葛藤の中で悶々と仕事をしていた」とのことで、1年でその事務所を辞め、弁護士過疎地域で仕事をして大阪に戻ったとのことです。

○”ブラック・トライアングル”の「はじめに」での以下の記述は、保険会社の示談代行制度の実態を象徴的に表しています。
ある交通事故で、娘さんを失った父親に示談の交渉に行った時のことである。保険会社が提示する示談の案を父親に説明し、被害者側の承諾を得ないといけないのだが、もはや娘を失った父親は抜け殻のようになってしまっていた。大切な愛娘を突然失ってしまった親ならば当然の状況だろう。タフな交渉相手には、こちらにも相応に対処できるのだが、この時ばかりは本当に参ってしまった。というのも保険会社の提示する示談金は、何と最低額の自賠責の金額に毛が生えた程度のものだったのだ。死亡事故だけに本来はもっと保険金が下りていいはずなのだが、それを相手が知らないのをいいことに、最低額の補償額で示談させようとするわけである
 保険会社の側に立ち、彼らの利害を守る立場の弁護士といえども、その前に一人の人間だ。目の前で抜け殻のようになっている被害者の親に、その判断力を失っていることを幸いに詐欺のような示談をまとめなければならないのである。流石にこの時は自分で自分の仕事を呪ったものだ。
○私は弁護士10年目から2期4年間交通事故紛争処理センターの嘱託弁護士をしてこの4年間だけで約400件の交通事故事件を担当しましたが、被害の大きな事件、難しい問題点を含む事件については、被害者の方に交通事故に詳しい弁護士を依頼するよう良くアドバイスしたことがあります。このアドバイスに対し、被害者の方から、弁護士を依頼すると弁護士費用が高くて自分の手取り分が少なくなると聞いていますが、と言う回答が良く来たのが、示談代行制度に憤った最初のきっかけです。弁護士に依頼すると却って取り分が少なくなると説明したのが示談代行員等保険会社側の人間と聞いたからです。

○この「本来はもっと保険金が下りていいはずなのだが、それを相手が知らないのをいいことに、最低額の補償額で示談させようとする」示談代行制度の本質的実態です。谷清司弁護士は、「詐欺のような示談をまとめ」る前に、抜け殻のようになっている父親に対しては、死亡事故という大きな被害の事件なので弁護士に相談した方がよいと、一言、アドバイスすべきでした。しかし、おそらく当時1年生弁護士で、言われたとおりの仕事をするのに精一杯でそこまで考える余裕がなかったのでしょう。或いはボス弁から被害者にそのようなアドバイスをすることを禁じられていたのかも知れません。

○私自身、損害保険会社から顧問契約申込をされたことが、2度あります。1度目はお世話になっている先輩が顧問をしていため遠慮申し上げ、2度目は、自分は被害者側専門を自称していることで遠慮申し上げました。私が保険会社の顧問になったら、示談代行も裁判基準でまとめ、或いは、被害者の方に頻繁に弁護士依頼を薦め、いつも「最高の補償額」を求め、その保険会社のためにならないことが明らかですので、保険会社の顧問には絶対になり得ません(^^)。
以上:1,682文字

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