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整形外科各種検査法-頚関節

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平成22年 3月10日:初稿
○交通事故でむち打ち症になった場合、頚部(首)の動きが不自由になったと訴える方が多くいますが、後遺障害診断書に頚部可動域の正確な測定結果が記載されていない場合が多いようです。また頚部の動きや痛みに関する各種検査結果が(+)、(-)で記載されている場合がありますが、その意味について弁護士も基本的な知識が必要です。以下、整形外科的テスト法(オーソペディック検査法)や理学的検査法と呼ばれる検査法についての備忘録です。
これらの検査は、基本的に道具や機械は使わすに、手技と指示によるもののみで関節を三次元に動かして行い、大掛かりな機械や設備を必要とせずに症状の部位を特定することができるとのことです。

テストの名称は、動作や最初に開発した医師の人名がつけられています。また同じ動作のテストでも別名で呼ばれる場合もあります。( )内の英名は、主な世界共通用語として使われています。

頚関節
頚椎正常自動関節可動域
屈曲(前屈) 60°
伸展(後屈) 50°
側屈(左右) 50°
回旋(左右) 70°


・スパーリング テスト(Spurling’s Test)
検査法:座位。回旋そのまま後屈 両側。
理論的根拠:屈側痛、神経根、小関節面の異常 挫傷をあらわす。

・椎間孔圧迫テスト(Foraminal Compression Test)
検査法:座位。頭部を上から押しながら正面・左右回旋。
理論的根拠:椎間孔が閉鎖され放散痛がある場合、神経根が圧迫されていることを意味する。

・ジャクソン テスト(Jackson Compression Test)
検査法:座位。側屈。両手で垂直に圧迫負荷。両側。
理論的根拠:側屈に圧迫を加えることで椎間孔が閉鎖  神経根が圧迫されている場合 → 放散を引き起こす。

・肩引き下げテスト(Shoulder Depression Test)
検査法:座位。片方の手で肩を押し下げ、もう片方の手で側屈し頚部を伸ばす。
理論的根拠:検査側痛みは、神経・血管束に圧迫があることを示唆する。筋・筋膜の拘縮、硬膜の癒着も考えられる。

・伸延テスト(Distraction Test)
検査法:座位。両手で頭部を軽く持ち上げ、頚部にかかる重量を除く。
理論的根拠:痛みがでる場合 → 筋・筋膜の短縮による伸張痛   
      痛みがなくなる場合 → 椎間孔圧迫 小関節包炎が考えられる。

・ジョージ テスト(George’s Test)
検査法:左右の血圧測定、左右橈骨動脈(手くびの動脈)の触知する。
理論的根拠:左右の収縮期血圧(最高血圧)に10mmHg以上の差がある場合 → 鎖骨下動脈の狭窄、閉塞を示唆する。

・バレ・リィウー徴候 (Bsrr’e-Leiou Sign)
検査法:右または左に顔を向ける、頭を動かすよう指示。(問診でも可能)。
理論的根拠:回旋は椎骨動脈の圧迫をもたらす。 目が回る、ふらふらする、目がかすむ、吐き気、眼振など  → 椎骨動脈症候群を示唆。

以上:1,224文字

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